不動産ニュース / 開発・分譲

2024/2/6

仮想没入体験が購買行動に与える影響を検証/三菱地所他

6~11日まで、「uralla」を活用し十勝の風景を空間型VRで提供する。写真左は北海道十勝郡浦幌町長の井上 亨氏

 三菱地所(株)は6日、三菱ビル(東京都千代田区)1階に開設しているツーリスト・コミュニケーション・センター「Have a Nice TOKYO!(HaNT)」において、仮想没入体験の提供が来場者の購買行動に与える影響についての実証実験を開始した。

 Tokyo Marunouchi Innovation Platform(TMIP:大企業やスタートアップ、アカデミア行政などが参画するイノベーション、ビジネス創出を支援するプラットフォーム)、フォレストデジタル(株)、(株)JTB、北海道十勝郡浦幌町による取り組み。6~11日、および13~18日の12日間にわたり、HaNTにて「十勝に行こう!」イベントを開催。会場では、北海道や十勝観光に関連するパンフレットやチラシ、十勝の食の試食を用意するほか、JTBスタッフによる北海道ツアーの説明および申込受付を行なう。
 うち6~11日について、会場でフォレストデジタルの空間型VRサービス「uralla(うらら)」の体験を提供する。

 「uralla」を使用した空間型VR体験では、十勝や浦幌町の自然空間の映像に加え、小鳥のさえずりや風の音、アロマによる木々の香りなどを楽しめる、仮想没入体験を提供する。なお、13~18日は、「uralla」を使用せずにプロモーション活動を行なう。期間終了後に来場者数、ツアー相談・申し込み件数を比較し、「uralla」利用の有無による購買行動等への効果・影響を検証する。

 三菱地所xTECH運営部主事の山崎浩平氏は、「『uralla』というテクノロジーは汎用性が高いと考えている。今回は観光だが、子供の学習やシニアビジネスなど、他のビジネスにも展開できるチャンスがある。今回の取り組みに参加しているTMIPのネットワークの中で次のビジネスチャンスにつなげられないかも検討していきたい」とコメントした。

期間中、浦幌町を含む十勝の春夏秋冬の15の景色体験を提供(写真は猿別川のダイヤモンドダストの風景)

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地方創生

明確な定義はないが、地域社会が持続するための政策をいう場合が多い。狭義には、「まち・ひと・しごと創生法」に基づいて推進されている政策をさすこともある。

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