住友不動産ヴィラフォンテーヌ(株)は6日、愛犬と滞在できるホテル「inumo芝公園 by Villa Fontaine」(東京都港区、客室数70室)で、愛犬と一緒の防災訓練を実施した。同ホテルでの防災訓練は25回目で、愛犬同伴では初の試み。
同社が運営する都市型ホテル「ヴィラフォンテーヌ」の会員を対象に参加者を募集。20人と愛犬13匹が、震度6弱の首都直下地震によりホテル3階の客室1室で火災が発生したとの想定の訓練を体験した。
参加者は、火災発生の館内アナウンスを聞いた後に、客室や屋内のドッグラン、レストランからそれぞれの愛犬を抱え、非常階段などで屋外の駐車場まで避難した。従業員は、館内アナウンスから119番通報、初期消火、避難誘導といった一連の流れを確認した。
終了後は、「inumo芝公園」支配人の田中 美佐緒氏が愛犬と共に避難するときの注意点を説明。「移動する際はリードを短く持ち、小型犬はなるべく抱っこをすること」「落下物から身を守ること」などといったポイントを伝えた。
また総括として、芝消防署予防課の染谷 亮太氏が「宿泊中に災害が発生した際にどのような対応を取ればいいのか、どのように避難すればいいのかを知る上で、非常にいい経験になったのでは。想定外をどれだけ想定内にできるかというのが訓練の積み重ね。これからも続けてほしい」とコメント。住友不動産ヴィラフォンテーヌ店舗運営一部部長の内橋 渉氏は「訓練に満足というものはない。今後も万が一に備えた取り組みを進めていく」と話した。