住友林業(株)は14日、学校法人東京農業大学の学生寮「青雲寮(せいうんりょう)」(東京都世田谷区)を着工したと発表した。
東京農業大学が所有する奥多摩演習林の木材56.5立方メートルを含む国産材123立方メートルを活用し、住友林業が設計・施工する。敷地面積は約3,798平方メートル。建物は木造(準耐火)3階建て。総木材使用量は348立方メートル。木が持つ心理的ストレスの緩和効果や調湿・抗菌作用が空間の快適性を高め、居住者の心身の健康に好影響を与えるとしている。
建設時のCO2排出量を見える化し、よりCO2排出量の少ない部材を選択。純木造とすることで木材使用量を拡大。炭素固定量は316.874te-bio(CO2ベース)で、林野庁ガイドラインで40年生のスギ約1,041本の炭素固定量に相当する。
竣工は2025年1月、同年2月以降の入寮を予定している。