(株)拓匠開発は5日、計9団体で構成する「千葉公園 子どもの文化振興実行委員会」を設立。子供たちに学びの場を提供する「寺子屋プロジェクト」を開始した。
9団体は、拓匠開発の他、千葉市、(株)千葉銀行、(株)京葉銀行、(株)千葉興業銀行、千葉信用金庫、国立大学法人千葉大学学術研究・イノベーション推進機構、植草学園大学、(一社)千葉公園YohaS振興会。
同プロジェクトは、JR「千葉」 駅徒歩約10分に立地する総合公園「千葉公園」(千葉市中央区) 内の「YohaSの寺子屋」(運営:拓匠開発)を使用し、「芝庭の寺子屋」と称した事業を展開するもの。子供たちの好奇心や新しい感性を育むことを目的に、小学生から高校生までの年代の子供たちにアート教室やダンス教室、声優体験教室など、学校現場では学び切れないアートや文化といった領域を学べる講座を無償で提供する。
開催は、週3日以上、年200回ほどを予定。産学官金連携で取り組むことで、多角的なPRや多様なアーティストの参加、さまざまな知見に基づいた運営が可能になると見込む。また、同公園の再整備とも連動していく。
実行委員会を中心に8月31日まで賛同企業を募集。9月1日に、賛同者からの賛同金により事業運営を開始する計画としている。最終的には、「芝庭の寺子屋」をモデルケースに、行政機関や民間企業との業務連携を通じて全国に取り組みを広げていきたい考え。
同日、千葉公園で行なわれた設立記念記者発表会で、千葉市長の神谷俊一氏は「子供たちには共同の学びの中で何らかの解決策を見出していく経験をしてもらいたいと思っていた。『芝庭の寺子屋』は、そういった力を身に付けることに直結していくもの。子供たちの将来にとって有意義になることを確信している」と強調。拓匠開発代表取締役の工藤英之氏は「つくったまちの価値を上げる、本社を置いている周辺の価値を上げることがディベロッパーの真の仕事だと思っている。(本社の)目の前にある千葉公園を価値のあるものにするために、これまでもイベントや建物でお手伝いさせていただいていたが、次は教育面で新しいコンテンツを生み出していきたい」と抱負を述べた。