リコーリース(株)は14日、「高齢者が賃貸住宅を借りにくい」という社会課題の解決を目的として、自社保有のマンションを活用した「一人暮らしのアクティブシニア向け賃貸住宅」の提供を始めたと発表した。
入居者の対象は原則60歳以上の自立状態にある単身者で、一部ペット可の物件も用意する。同賃貸住宅は東京都内で徒歩10分、近隣に病院やスーパーマーケットがある利便性がよいエリアに立地する利便性の高さに加え、鉄骨鉄筋コンクリート造もしくは鉄筋コンクリート造でエレベーターを完備し、浴室や室内の一部には手すりを設置するなど品質面にも配慮する。それらの物件に対して、室内にセンサーなどを設置し、緊急時には警備会社による駆け付けを実施。このほかにも社会福祉士などの資格を持つ専門スタッフが定期訪問、日常生活におけるさまざまな相談に乗るといったサービスを提供していく。
内閣府公表の「令和5年版高齢社会白書」によると、65歳以上の単身高齢者は年々増加傾向にあり、2040年には65歳以上人口のおよそ4人に1人(24.5%)を占めると予測されている。同社は保有する賃貸住宅の活用のみならず、新たな一棟マンションの取得による供給戸数の拡大も視野に入れているという。