不動産ニュース / その他

2024/7/1

三菱地所、ホテルでの産後ケアサービス提供をスタート

助産師等が常駐し、24時間の保育サービスを提供する

 三菱地所(株)は1日、マスコミ・関係者等を対象に、産後ケアサービス「YUARITO」の内覧会を開催した。

 「YUARITO」は、出産後の母親に十分な睡眠・休養をとってもらうことを目的としたサービス。同社の新事業提案制度において3名の社員により提案され、3次の社内審査を通過。2023年に試験運用を行なったほか、24年度は正式事業化を目指しテストマーケティング等を実施している。7月よりロイヤルパークホテル(東京都中央区)においてサービスの提供を開始する。対象となるのは、生後5ヵ月に達するまで(寝返りが始まる前)の乳児と家族。

 同ホテルの客室を活用し、ベビールームとゲストルームを用意。ベビールームにはコット(乳児用の簡易ベッド)を設置し、助産師2名と看護師・保育士を含め3名以上が常勤し、受け入れは最大6組に限定して24時間保育サービスを提供する。預けている間は休養をとったり気分転換をすることができる。また、スタッフは両親の話もじっくり聞いた上で、各家庭の価値観に寄り添ったアドバイスも提供する。
 ゲストルームは、ダブル、もしくはツインタイプの部屋を用意。パートナー、兄弟も宿泊も可能とする。預けている間、面会や両親の外出も随時可能とする。
 料金は1泊2日で7万5,000円。最低3泊から3泊単位で利用できる。

 期待通りの反響を得ており、今月についてはすでに20件以上の予約を受けているという。新事業創造部副主事の内田沙紀氏は、「21年に第一子を出産した社員3名で提案したのがこの事業。自身の実体験を踏まえ、安心して子供を預け、ゆったりと過ごしていただけるサービス構築にこだわった」と語った。

 地方への展開やホテル以外のアセットでの事業展開可能性も含めて、引き続きテストマーケティングを継続し、事業化を目指す。

ゲストルーム。ベビーの兄弟も一緒に宿泊できる
受注生産によるベビーコット、医療機関水準の体動センサー、オーガニックコットンのベビー肌着など、預けることの罪悪感を減らしてもらえるよう、こだわりのものを利用する

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