不動産ニュース / ハウジング

2024/7/11

キッズデザインを体験できるコミュニティ形成拠点

外からの視認性が高い位置にハンモックを用意するなど、子供が繰り返し遊びに行きたくなる空間を創出

 (株)LIXIL住宅研究所アイフルホームカンパニーは10日、体験型新施設「あそべる家」(千葉県船橋市)の14日オープンに先立ち、施設内を報道陣に公開した。

 同社はこれまで、リアルサイズのモデルハウスや期間限定のモデルハウスを用いた営業活動を展開してきたが、創立40周年を記念して、従来とは異なる役割の施設を企画。同社の考える「子育てしやすい家」の要素について、ユーザーの共感に訴求する体感型施設として開発した。さらには、いつでも遊びに行くことができる場所、新たな体験を楽しめる場所として運営することで、顕在客、潜在客、さらにOB顧客、地域の人も集うコミュニティの核となる施設とする。

 1階は、家事シェアがしやすい「横並びダイニング」や、1階と2階を緩やかにつなぐほか居場所としても機能するスキップフロア、隠れ家的にも利用できる「スキップフロア下収納」など、キッズデザインを多く採用した空間を創出。さらに、知窓学舎塾長の矢萩邦彦氏の協力を得て、日常的に手に取りやすい場所に本棚を設置する「であえる本棚」、可変棚により物・量・人に合わせてスペースを変えることで片付けしやすい収納を実現する「よりそう収納」など、探求心を育むとともに、子供自身が育つ力も得られる“子育ち”環境の提案も多数落とし込み、キッズデザインを体感スペースとしている。

 2階は、アイフルホームの家づくりを伝える場として構成。シアタールーム、ミュージアム展示を通じて、同社が提案する「子どもに寄り添った“やさしい家づくり”」について、その要素・強みを分かりやすく伝える。

 子育てしやすい家を実現するためには、将来を見据えた住宅の提案に加え、エリアが一つの大きな家族のようになれる“地域コミュニティの形成”が不可欠との考えから、1階を地域コミュニティ形成の場としても活用していく計画で、道路からの視認性が高い所に大きなガラス面を配置。1階には遊具を、2階にはハンモックを設置して子供が行きたくなる空間づくりに配慮している。さらにイベントやワークショップを企画・開催することで、地域コミュニティのハブとしても機能させる計画とした。

 アイフルホームカンパニー カンパニープレジデントの樋口幸太氏は、「人口減少が進む中でFC加盟店が事業を継続していくためには、住宅を建てて売るだけでは不十分。地域コミュニティの核となることで、顧客との関係を継続することができる。そのための新たな装置として、この施設を提案していきたい」と述べた。

 同施設の活用により、従来19~20%の契約率を25%ほどに引き上げていく考え。

ステップフロアに本棚を設置。日常的に使う場所に本を置くことで関心や想像を広げることにつなげる「であえる本棚」を提案
2階は、子供の成長シーンになぞらえたキッズデザイン要素をミュージアム展示

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