
三井不動産(株)は19日、九州大学都市研究センターおよび熊本県菊陽町とスポーツによるウェルビーイングなまちづくりに関する包括連携協定を締結したと発表した。
2015年12月に先導的学術研究拠点として九州大学に設置された都市研究センターは、ウェルビーイングに関する研究に取り組んでいる。国際機関や地方自治体、企業と連携し、国際的な新国富報告書の代表機関として発表し続けている。三井不動産とは、23年度に「持続可能性に資する未来型の高度産業集積に関する共同研究」を実施。24年度からは「次世代GX産業集積研究部門」を新設した。
半導体企業の集積が進む菊陽町では、今後の経済発展・人口増を見込み、憩いの場づくりやスポーツに親しむことができる環境づくりに取り組んでいる。三井不動産は、20年より阿蘇くまもと空港の運営に携わり、熊本空港と周辺地域の活性化を推進。九州大学をはじめ、さまざまな大学と産学連携による取り組みを行なってきた。
協定締結により、三井不動産と都市研究センターは、菊陽町を舞台に日本で初めて「スポーツと住民の幸福度の相関関係を特定の指標(腸内細菌等)を用いて見える化」する共同研究を推進する。産学官の3者が密に連携することで、スポーツによるウェルビーイングなまちづくりの構築を目指していく。