旭化成不動産レジデンス(株)は21日、事業協力者として参画している「弥生町二丁目19番地区防災街区整備事業」(東京都中野区)において、防災区画整備事業組合を設立したと発表した。
同事業は東京メトロ「中野新橋」駅まで約200mに所在する、宅地と弥生町二丁目公園で構成する面積約0.2haの地区を対象としたもの。東京都の重点整備地域・東京都不燃化推進特定整備地区(不燃化特区)にも指定されている。宅地部分には老朽化した木造建築物が密集し、狭い通路や未接道敷地が多かったことから単独の建物では建て替えが進まず、防災上の大きな課題となっていた。
こうした課題を解決するため、同事業では老朽建築物の除却や敷地共同化を行なった上で防災性を備えた建物を整備。壁面後退による隣地との距離の確保や建物の不燃化で延焼拡大を防止する。共用部にはワークスペースを整備し、災害時には一時的な滞留スペースとして地域に開放可能とする。
また、敷地と接する本郷通りと弥生町二丁目公園をつなぐ貫通道路の整備等を実施することで、防災性の確保および土地の合理的な利用を図る。建物と公園の間には広場状空地も設け、かまどベンチやマンホールトイレなどを配置して防災機能の向上を図る。
今後、2024年度内の権利変換計画認可を予定している。事業施行期間は28年度まで。