三井不動産レジデンシャル(株)は29日、シニアレジデンス「パークウェルステイト」ブランドの第4弾となる「パークウェルステイト幕張ベイパーク」(千葉市美浜区、総居室数617室)を報道陣に公開した。同ブランド最大戸数となる施設で、良好な交通便やエリア周辺の商業集積から、アクティブシニアを中心に人気を集めている。
JR京葉線「海浜幕張」駅から徒歩18分に立地。建設地は住商複合開発エリアの「幕張ベイパーク」の一角で、敷地面積約2万平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上28階建て、中間免震構造のタワー棟と地上4階建ての低層棟、平屋建ての共用棟で構成。延床面積は約4万9,000平方メートル。都内や周辺の商業施設へ出かける入居者のため、施設と駅とを結ぶシャトルバスを1時間1本程度運行する予定。
同ブランド最大となる緑地(6,600平方メートル)を有するのが特長。入居者専用となる屋上庭園や中庭、ダイニングテラスなど10のガーデンを配置。2,400本を超える中高木を植樹している。外構は一般にも開放する。共用棟には、ガーデンスパ、ピアノルーム、カラオケルーム、理容室、ガーデンダイニング、ガーデンバーなど多様な共用設備を用意。タワー棟にはスカイビューラウンジ・スカイリビングも設ける。ライブラリーは2,100冊以上の蔵書を備え、一部は入居者に貸し出す。社会福祉法人と連携した介護サービスと、併設クリニックによる日常の健康管理を組み合わせ入居者をサポートする。
自立入居者向けの一般居室はタワー棟2~28階に、介護が必要になった場合の介護居室は低層棟に配置している。一般居室は534戸。専有面積約42~71平方メートル。定員2名。介護居室は83戸で専有面積22~23平方メートル。すべて定員1名。居室内やトイレ・浴室等に緊急通報ボタンを配置。洗面所は車いす対応、居室やトイレ・浴室は引き戸。玄関にカードキーを差し込み在室を確認する仕組みで、在室に関わらず12時間トイレ利用が無い場合はスタッフが駆け付ける。またエレベーターホールでも外出在宅をチェックする。
入居費用は1LDK(53平方メートル)に1人で入居した場合、入居一時金は入居時75歳の場合で5,112万円、同78歳の場合で4,430万円。月額払いでは28万4,000円。共益費、サービス料、食事基本金を合わせた月額の支払いは20万7,300円。2022年11月にホームページを開設して以来4,700件の反響を集めている。23年4月にモデルルームを開設。6月から申し込みを受け付けており、すでに185件の申し込みを得ている。「千葉県内では鴨川に続く2施設目。鴨川はリゾート性が高いが、こちらは都心への交通アクセスの良さや商業集積などの利便性から、よりアクティブシニア層向けと差別化している」(シニアレジデンス事業部開発室主管・坂本 亜紀子氏)。
入居者の65%が千葉県在住、23%が都内在住。「幕張ベイパーク」や「幕張ベイタウン」といった周辺エリアのマンションからの住み替え、親子近居も目立つ。平均年齢は80.3歳。男女比は4対6。今後5年間での満室稼働を目指す。
「パークウェルステイト」は、10月に旗艦物件となる「パークウェルステイト西麻布」(東京都港区、総居室数400室)、神奈川県初の「パークウェルステイト湘南藤沢SST」(神奈川県藤沢市、居室数566室)が開業を予定。6施設・2,591戸体制となる。