不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/10/17

家を建てた人の約8割に「心残り」あり

 家づくりのアプリを運営する(株)マイホムは17日、「家づくり経験の振り返り調査」結果を発表した。家づくり経験がある30~50歳代の既婚男女を対象にインターネット調査を実施。調査時期は2024年8月22~23日。有効サンプル数は300。

 「家づくりのプロセスで心残りはあったか」との問いについて、約77%が「心残りがあった」と回答した。憧れのマイホームを手に入れたにもかかわらず、何かしらの不満や後悔を感じていることが明らかになった。

 心残りを感じた点として、1位は「対面の打ち合わせが多く時間が奪われた」という回答が89件で最も多く、2位は「決め事が多くストレスを感じた」(88件)、3位は「手続きがアナログで面倒だった」(44件)が続いた。家づくりのステップに効率化が求められていることが分かる結果に。その他、担当者とのコミュニケーションに不満を感じたケースも多く見られた。

 特に世帯年収1,000万円以上の所得層は、「対面での長時間の打ち合わせで時間が奪われた」(33.9%)ことに最も不満を感じていることが判明。次に「手続きがアナログで面倒だった」(19.4%)、「担当者が話を理解してくれなかった」(12.9%)が続いた。主に「時間的コスト」や「担当者の質」に対する回答が目立った。
 一方、世帯年収500万円以下の所得層では、1位が「完成した家がイメージ通りではなかった」(16.7%)、2位が「完成した家の使い勝手が悪かった」(12.1%)、3位が「説明を受けていない出費が発生した」(10.6%)となり、完成した家の仕上がり、コストへの不満が多かった。

 また、コロナ禍の前後でも、心残りの内容に変化が見られた。コロナ収束後の21年以降に家を建てた人は「担当者が話を理解してくれなかった」(20年比11.2%増)、「担当者と言った言わないで齟齬があった」(同5.1%増)となり、コロナ禍以後はコミュニケーションエラーが増加していることが明らかになった。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。