不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は30日、進学を機に1人暮らしを始めた大学生の親を対象に実施した「新大学生の住まい探しに関する実態調査」の結果を発表した。調査対象は、2021年7月から現在までに大学進学時に1人暮らしを始めた大学生を持つ40~69歳の親の中で、「住まい探しに関わった」と回答した413名。インターネットによりアンケートを実施した。
「住まい探しを始めた時期」を聞いたところ、「3月」が最も多く、28.1%となった。次いで「2月」(22.3%)、「12月」(12.3%)と続き、推薦入試等の影響で12月から探している人も多いことが分かった。
「住まい探しにどの程度関わったか」については、「かなり積極的に関わった」(41.6%)と「まあまあ積極的に関わった」(27.8%)の合計が7割近くになり、親が積極的に手伝っていることが見て取れた。
また、「主に誰が探したか」については、親が調べているケースが多く、子供が関わっている割合は46.8%にとどまった。しかし、「最終的にどなたの意見が優先されたか?」については、子供が関わっている割合が70.5%に上り、最終的には子供の意見が優先されていることが分かった。
「住まい探しで利用した方法」については、「Yahoo!やGoogleなどの検索サイトで検索をした(スマートフォン)」が最も多く42.1%だった。次いで「アットホーム、SUUMOなどの不動産ポータルサイトで検索した(スマートフォン)」(37.0%)、「不動産会社のホームページで調べた」(33.7%)の順となった。「重視したポイント」については、男子大学生の親・女子大学生の親ともに「家賃」がトップ。重視した設備については「バス・トイレ別」が半数以上でトップとなった。なお、お金やセキュリティに関する項目については、親子間のギャップが見られた。
「住まいを探している際に知りたかったこと」については、「周辺環境情報(スーパーマーケット、コンビニ、病院、交番など)」(59.8%)が最多で約6割となった。続いて「1人暮らしに係る初期費用と毎月発生する費用」(53.0%)、「地域の相場情報」(32.4%)となり、お金に関する項目がランクインした。
「不動産会社について知りたい情報」については、「公開物件数」が36.3%でトップ。次いで「定休日と営業時間」(28.3%)、「会社実績」(26.2%)と続き、新大学生の親は会社規模や実績を重視していることが分かった。