小田急不動産(株)と(株)小田急ハウジングは7日、再販するために取得した世田谷区内の既存分譲マンションに、断熱窓化を中心とするリフォーム等を実施。報道陣に公開した。
既存住宅を良質な住宅に改修し流通させる取り組みや、その普及啓発を行なう民間事業者等を支援することを目的とした東京都の「既存住宅流通促進民間支援事業」に選定された事業。小田急不動産が取得しリフォームを実施。その後完成現場見学会などを実施することで、マンション居住者に断熱・省エネリフォームによる経済効果や適切な維持管理を周知・啓発する取り組み。
東京都世田谷区砧の築25年のマンション1住戸(専有面積73.54平方メートル、3LDK)に、水回り設備をすべて刷新するリフォームを実施。キッチン・洗面台の水栓はタッチレスに、浴室は魔法瓶浴槽に交換。トイレも節水型を採用した。また、リビングからバルコニーに出る掃き出し窓はカバー工法で、その他の窓についても、断熱性能の低い単板ガラスだった窓についてはガラス交換の手法で、断熱性の高いペアガラスへと交換した。
このマンションは管理規約に共用部のガラス等の改良時の取り扱いに関する取り決めがなく、リノベーションの実施に先立ち、マンション管理会社である小田急ハウジングが規約の追加について理事会での検討や総会への上程時に必要な資料の提供等、管理組合を支援。特別決議により規約新設を実現し、窓リフォームを実施できるよう後押しした。
今回のリフォームにより、改修前と比べて年間約4万2,000円の光熱費削減効果が見込まれている。工事の前後には、解体現場見学会や完成現場見学会、セミナーなどを開催し、断熱・省エネリフォームの必要性を啓発している。
![]() |
![]() |