
東急不動産(株) とニセコ東急リゾート(株)は15日、ニセコ・ひらふエリアにおいて寄宿舎「NATURE NISEKO HIRAHU(ナテューレニセコヒラフ)」(北海道虻田郡倶知安町、総戸数110戸)の供用を開始した。
2030年に向け持続可能な発展を目指すリゾート、選ばれ続けるデスティネーションとして、世界に通用する「NISEKO」ブランドを行政・地元企業・地域住民と連携し、地域の課題解決やエリアの活性化を企図したまちづくりを行なう「Value up NISEKO 2030」プロジェクトの第6弾。
ニセコは世界各国からスキーヤー・スノーボーダーが訪れ、国際的なマウンテンリゾートとなっている一方、インバウンド需要の回復に伴い、オーバーツーリズムに起因した課題が顕在化している。働き手の不足や、働き手のための住宅不足、交通渋滞等の課題が発生していることから、こうした課題の解決を目的に「ナテューレニセコヒラフ」を整備した。
「ナテューレニセコヒラフ」は(株)アーキビジョン21が開発した次世代型木造ムービングハウス「スマートモデューロ」を活用して建設した。高い断熱性・気密性・遮音性・耐震性・耐久性を持つ住棟をアーキビジョン21の千歳工場で組み立て、トレーラーに乗せて運ぶムービングハウスを採用することで、建設による工期・コストが抑えられることで環境配慮につながる。
全住戸内にトイレ・シャワー・テレビ・冷蔵庫・ベッド等を完備。また、2名定員の住戸内にはバスタブや洗濯乾燥機も完備。施設内の共用部にはキッチン機能を完備したリビングルームや洗濯乾燥室を設置しており、中長期就業者も利用できるようにしている。
建物は木造2階建て。面積11.8~12.3平方メートルの住戸100戸と、同24.1~24.6平方メートルの10戸で構成する。延床面積は2,050平方メートル。