不動産ニュース / 開発・分譲

2025/2/13

虎ノ門二丁目の大規模再開発、38階建てタワー竣工

「虎ノ門アルセタワー」外観

 (独)都市再生機構と、保留床取得者である日鉄興和不動産(株)等(※)からなる虎ノ門二丁目地区再開発協議会は、「虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業」における業務棟「虎ノ門アルセアタワー」が14日に竣工すると発表した。

 同事業は、虎の門病院、国立印刷局、共同通信会館を含む街区を一体的・段階的に再開発。国際競争力を強化する高機能オフィス、高機能オフィスの整備、歩行者ネットワークの拡充、都市防災機能や都市環境の向上を図るもの。2012年に地権者とUR都市機構の間で再開発事業に係る協定を締結し、14年に東京都から施工認可を受け、UR都市機構が代表施行者として事業を推進していた。

 敷地面積約2万2,500平方メートル、延床面積約18万600平方メートル。鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)地上38階地下2階建ての複合ビルを建設する。
 オフィスは5~38階に位置。1フロアの床面積11万800平方メートルと、虎ノ門エリア最大級の規模となる。天井高は2,900mm、1フロアの床面積は3,300平方メートル以上とし、使いやすい整形と圧迫感の少ない空間を提供する。

 3階にシェアオフィス、カンファレンス、フィットネス、2階にバイリンガル対応のコンシェルジュ、1階にバイクステーション(予約制)を配置し、外国人のビジネスマンなどに対応できるサービスを提供する。1・2階にはマルシェ等の商業施設を整備した。各施設は26年度から順次開業する。

 2階のデッキと周辺地域をつないで安全で快適な歩行者ネットワークを形成。自立性の高いエネルギーシステムの採用による災害対応や地上、デッキ、壁面に植栽を配置するなど、環境にも配慮した。 

 ※(株)共同通信会館、日鉄興和不動産(株)、第一生命保険(株)、関電不動産開発(株)、東京ガス不動産(株)、九州旅客鉄道(株)、大成建設(株)

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エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。