不動産ニュース / その他

2025/2/21

「戸数を追わずブランド価値向上を追求」/大京

「供給戸数を追うのではなく、質の良いマンションをどれだけお客さまに供給できるのかにこだわっていきたい」と語った細川社長

 (株)大京は20日、専門紙記者を招き、1月1日付で就任した代表取締役社長・細川展久氏とのインタビューの場を設けた。

 主力の分譲マンション事業については、「建築費の高騰、インフレ等による影響で、供給戸数が減少している。当面、この状況が続くのでは」とした上で、「現在の供給戸数は、大京と(株)穴吹工務店を合わせ1,200戸ほど。過去は“供給戸数ナンバーワン”を目指し取り組んでいたが、現在は供給戸数を追うのではなく、質の良いマンションをどれだけお客さまに供給できるのかにこだわっていきたい」と語った。

 同社は2023年、「ライオンズマンション」から「THE LIONS」へとリブランド。「これまで提供してきた安心・安全で高品質な住まいに、洗練・上質の要素を加え、一歩先の“暮らし”を実現するブランドへと成長させていく」と話した。

 今後の事業戦略については、「インフレの環境下であることを考慮し、購買力が高い首都圏や主要地方都市を中心に事業を展開していく」と言及。それ以外の都市に関しては、「グループの(株)穴吹工務店による『施工一貫体制』により、価格・コストのコントロールがしやすいサーパスマンションを供給する」(同氏)。

 また、現在着工中のマンションはすべてZEH-M Oriented以上の仕様としており、「マンションの環境性能を高めることを付加価値とし、お客さまに訴求していく」とした。

 グループシナジーを生かしたストックビジネスも伸ばす。「グループ2社で約54万戸を管理している強みを生かし、ビジネスを展開していく。具体的には買取再販事業の強化。(株)大京穴吹不動産では、年間約1,430件の買取再販を手掛けている。今後は、都心部に近い拠点に人員をシフトし、より一層の事業の成長を図る」と話した。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。