小田急電鉄(株)は4月16日に、2004年廃校の世田谷区立池尻中学校の跡地を活用した複合施設「HOME/WORK VILLAGE(ホームワークヴィレッジ)」(東京都世田谷区)を開業する。
東急田園都市線「池尻大橋」駅から徒歩10分、同「三軒茶屋」駅から徒歩16分。校舎棟と体育館棟で構成、延床面積は6,318.39平方メートル。
校舎棟の1階には飲食や物販、サービス店舗が出店するほか、シェアキッチンやPodcast配信スタジオなど、気軽にチャレンジできる環境を整備。2階には幼児から小学生に向けたクリエイティブラーニングスクールを設けるほか、コワーキングスペースや多目的ホールも開設する。3階にはオフィスとミーティングルームを配置する。屋上には会員制の都市型菜園を設け、収穫やワークショップを通じて学びの機会を創出すると共に地域コミュニティの活性化につなげる。
体育館棟は、地域団体に活用してもらうという従来の使い方に加え、一般の人にも広く開放。メインエントランスにはブックラウンジを設置し地域の人が気軽に集まり、コーヒーを片手に読書を楽しんだり交流を促す空間とする。ランニングステーションなど、さまざまなスポーツコミュニティを育むスタジオも設ける。
校庭には木々や芝生を植え、誰でも自由に利用することができる広場とする。イベントも定期的に開催予定で、体育館棟を活用する計画。
施設の運営は、同社、世田谷区と共に施設の計画を推進してきた方方(株)(ほうぼう)が担う。なお方方を構成するのは、09年に世田谷区で数十年ぶりとなる新規の商店会を設立した間中伸也氏、下北線路街内の商業空間「BONUS TRACK」の運営に携わる内沼 晋太郎氏、シェアオフィス「MIDORI. so」を運営する小柴美保氏。
なお校舎棟1階は7月オープンの予定。
小田急電鉄では、この施設を地域のさらなる魅力を引き出す拠点として位置付け、支援していく考え。