不動産ニュース / 開発・分譲

2025/3/4

世田谷の廃校跡地に、働き、遊び、学べる複合施設

 小田急電鉄(株)は4月16日に、2004年廃校の世田谷区立池尻中学校の跡地を活用した複合施設「HOME/WORK VILLAGE(ホームワークヴィレッジ)」(東京都世田谷区)を開業する。

 東急田園都市線「池尻大橋」駅から徒歩10分、同「三軒茶屋」駅から徒歩16分。校舎棟と体育館棟で構成、延床面積は6,318.39平方メートル。

 校舎棟の1階には飲食や物販、サービス店舗が出店するほか、シェアキッチンやPodcast配信スタジオなど、気軽にチャレンジできる環境を整備。2階には幼児から小学生に向けたクリエイティブラーニングスクールを設けるほか、コワーキングスペースや多目的ホールも開設する。3階にはオフィスとミーティングルームを配置する。屋上には会員制の都市型菜園を設け、収穫やワークショップを通じて学びの機会を創出すると共に地域コミュニティの活性化につなげる。

 体育館棟は、地域団体に活用してもらうという従来の使い方に加え、一般の人にも広く開放。メインエントランスにはブックラウンジを設置し地域の人が気軽に集まり、コーヒーを片手に読書を楽しんだり交流を促す空間とする。ランニングステーションなど、さまざまなスポーツコミュニティを育むスタジオも設ける。

 校庭には木々や芝生を植え、誰でも自由に利用することができる広場とする。イベントも定期的に開催予定で、体育館棟を活用する計画。

 施設の運営は、同社、世田谷区と共に施設の計画を推進してきた方方(株)(ほうぼう)が担う。なお方方を構成するのは、09年に世田谷区で数十年ぶりとなる新規の商店会を設立した間中伸也氏、下北線路街内の商業空間「BONUS TRACK」の運営に携わる内沼 晋太郎氏、シェアオフィス「MIDORI. so」を運営する小柴美保氏。
 なお校舎棟1階は7月オープンの予定。

 小田急電鉄では、この施設を地域のさらなる魅力を引き出す拠点として位置付け、支援していく考え。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。