不動産ニュース / 開発・分譲

2025/3/14

フージャース、蕨にシニアレジの第15弾

「デュオセーヌさいたまサウス」外観
住戸内。居室扉は引き戸もしくは折れ戸で、車いす生活にも対応する

 (株)フージャースコーポレーションは14日、シニア向け分譲マンションの第15弾(竣工ベース)となる「デュオセーヌさいたまサウス」(埼玉県蕨市、総戸数112戸)を関係者に公開した。JR2路線が利用できる利便性、居住者へのソフトサービス、訪問介護・訪問看護対応の外部事業所を併設する安心感等をセールスポイントに、すでに半数の住戸が契約済み。

 同物件は、JR京浜東北線「蕨」駅徒歩21分、JR埼京線「戸田公園」駅徒歩18分に立地。建物は鉄筋コンクリート造地上8階建て。2月竣工。3月27日引き渡し。建設地は、同市が広場として利用するため借り上げていた民有地。市民の憩いの場でもあったことから、マンション建設に当たっては建物周囲をこれまで以上に緑化している。

 一般の分譲マンション同様、所有権を販売。完全バリアフリー、見守りセンサー等を備えるハードと、24時間見守りサービス、コンシェルジュサービス、駅や病院を循環するシャトルバス、生活相談などのソフトサービスで、高齢入居者の安心安全と快適な生活をサポートする。

 住戸は全9タイプ、1LDK・2LDK、専有面積約47~70平方メートル。玄関にはスツールを設置。居室・洗面室・トイレ・浴室は引き戸・折り戸とし、車いすに対応する。リビング扉も引き戸で、廊下はメーターモジュール。トイレ・浴室・寝室には非常ボタンを設置。在宅時に、トイレ前の見守りセンサーが12時間反応しない場合は、警備室に通報される。また、各戸に1セット防災グッズが備わる。

 同社グループの介護事業所ではなく、訪問看護にも対応できる外部の介護事務所を併設。外部の介護事業所の併設は2物件目。付帯施設としてレストラン、娯楽室、応接室、ラウンジ、多目的室、テラスなどを用意する。

 2024年1月にモデルルームをオープン。これまでの来場者数は300組超。現在販売中の1期2次9戸は、3,698万~7,998万円。坪単価は約300万円。購入者の6割が蕨市と近隣の川口市・戸田市在住者。その他、さいたま市、東京都内など京浜東北線・埼京線沿線から集客した。年齢層は70~90歳代。団塊世代を中心に、2人入居が6割と他の物件よりもやや多い。単身者の8割は女性。

浴室やトイレ等に非常呼び出しボタンを設置。また、トイレ前に設置した見守りセンサーが在宅時に12時間以上入居者を検知しない時は、自動的に警備員に通報する
レストランでは朝昼晩3食を提供。今回、配膳ロボットを導入した

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