不動産ニュース / 開発・分譲

2025/3/25

TAKANAWA GATEWAY CITY、27日まちびらき

「高輪ゲートウェイ」駅を出ると、Gateway Parkが広がる。建物は、左が「THE LINKPILLAR 1(SOUTH)」、右が「THE LINKPILLAR 1(NORTH)」

 東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)は27日に「TAKANAWA GATEWAY CITY」(東京都港区)をまちびらきする。それに先立ち25日、一部施設等をマスコミに公開した。

 「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、JR山手線他「高輪ゲートウェイ」駅直結。延床面積約84万5,000平方メートルに及ぶ大規模再開発。ツインタワー「THE LINKPILLAR 1(NORTH・SOUTH)・2」、複合文化施設「MON Takanawa: The Museum of Narratives」、賃貸住宅棟「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」で構成。開発地の南北長は1.6km、総事業費は6,000億円。

 27日のまちびらきでオープンするのは「THE LINKPILLAR 1(NORTH・SOUTH)」の一部。ディープテック分野など100社以上のスタートアップを資金面も含めて支援、ソリューション創出から社会実装までサポートする「LiSH」や、(株)ルミネが展開する商業施設「ニュウマン高輪」(全面開業は2025年秋予定)が提案する、オフィスと商業施設施設のエントランスを分けずに融合させる取り組みを行なう空間提案などが公開された。

 まちびらきと同日に全面開業する「高輪ゲートウェイ」駅の正面に設けられたGateway Parkには、東京在住のフランス人建築家のエマニュエル・ムホー氏が手掛けたアート「100色の道」を展示。実証実験を行なう自動走行モビリティも公開された。「THE LINKPILLAR 1(NORTH)」では警備ロボット、清掃ロボット、デリバリーロボットの実装・実証実験も行なう。

 「高輪ゲートウェイ」駅構内には「エキナカ エンターテインメント」をコンセプトとした、カフェ、ティーサロン、シュークリーム工場の3つで構成される「MAISON CLASSIC(メゾン クラッシック)」、体験型イベントを定期的に開催するスペース「イベントスペース マチアイ」もオープンする。

 JR東日本マーケティング本部まちづくり部門品川ユニットの出川智之氏は、「ここ高輪を日本各地、世界への玄関口、グローバルゲートとして交流を生み出し、次の100年を見据えた未来のイノベーションへとつないでいきたい」と述べた。
 また、同氏はオフィスのリーシング状況についても触れ、「THE LINKPILLAR 1はほぼ満床、THE LINKPILLAR 2についても約8割完了」と好調な状況を明らかにした。

 TAKANAWA GATEWAY CITYの全体オープンは2026年春の予定。

THE LINKPILLAR 1(NORTH)6階では警備ロボット(左写真・左)、清掃ロボット(左写真・右)が、Gateway Parkでは自動走行モビリティ(右写真)を実装
「THE LINKPILLAR 1(NORTH)」2階に、ニュウマン高輪に出店する「ニコライ バーグマン」が先行オープン。ショップとオフィスエントランスの境がない空間を提案する

この記事の用語

市街地再開発事業

都市計画で定められた市街地開発事業の一つで、市街地の合理的で高度な利用と都市機能の更新を目的として実施される事業をいう。既成市街地において、細分化されていた敷地の統合・共同化、共同建築物の建設、公共施設の整備などを行なうことにより、都市空間の高度な利用を実現する役割を担う。

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