不動産ニュース

2025/4/1

不動産・住宅各社で入社式(不動産流通)

 不動産・住宅各社は1日、2025年度の入社式を執り行なった。各社の対応状況や社長挨拶の要旨については、以下の通り(順不同)。

◆東急リバブル(株)
◆住友不動産ステップ(株)
◆野村不動産ソリューションズ(株)
◆三菱地所リアルエステートサービス(株)
◆東京建物不動産販売(株)
◆三井不動産リアルティ(株)
◆ハウスコム(株)

◆東急リバブル(株)代表取締役社長 小林俊一氏
 今日は皆さんが社会人としての第一歩を踏み出した記念すべき日であり、期待に胸を膨らませて、この場に立たれていることと思います。ここで新入社員の皆さんに、初任配属後心掛けてほしいこと、意識しては行動して欲しいことを3つお話します。

(1)お客様本位の仕事に徹する
 リバブルでは、「親身な・真摯な」「プロフェッショナルな」「革新的な」というブランド指針に基づき営業します。お客様の立場に立って最適解を追求し、家族や友人に接する心持ちで提案を行うことで、お客様の満足と感動を引き出し、信頼を築いていってください。

(2)失敗を恐れずにチャレンジする
 リバブルは業界に先駆けて新しい試みを導入し続けています。例えば、リスクを背負うことで生まれた「売却保証制度」や「リバブルあんしん仲介保証」は、他社との差別化を図る手段です。競争力の向上のためには、リスクを恐れず挑戦を続けることが重要です。

(3)仲間への感謝の気持ちを忘れずに
 皆さんが取り組む営業の成果は個々の努力だけでなく、周囲の多大なサポートによって支えられています。配属先の上司や同僚、パートナーオフィスなどのバックオフィスの支援があって初めて成果につながります。仲間への感謝の気持ちを忘れずに、同僚と共に成長し続けてください。

 東急リバブルの社員全員で皆さんの成長をバックアップしていきますので、このフィールドで思う存分力を発揮し、共に良い会社、誇れる会社にしていきましょう。

◆住友不動産ステップ(株)代表取締役社長 青木斗益氏
 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
 当社は、本年3月に会社設立50周年を迎え、「公正で透明な不動産取引を通じ、お客様の暮らしのステップアップをお手伝いする会社を目指す」との願いを込め、本日「住友不動産ステップ株式会社」に社名を変更し新たな出発を致しました。
 我が不動産業界は、永きに亘り、新築のマンション、戸建が大量に供給される時代が続いておりましたが、現在は中古物件の取引件数が新築物件の取引件数を上回っており、市場は更なる拡大の途上にあります。このような環境で大いに活躍して頂きたい。
 「好きこそ物の上手なれ」という格言があります。会社生活では様々な困難に直面しますが、新入社員の皆さんには、是非「お客様」と「不動産」を好きになって頂き、不動産のプロとなってお客様の喜ぶ顔を見ることで困難を乗り切り、成長の糧として頂くことを期待しています。
 今日から一緒に頑張りましょう。

◆野村不動産ソリューションズ(株) 代表取締役社長 日比野 勇志氏
 皆さん、入社おめでとうございます。
 春の穏やかな天気と満開の桜の中、人生の新しい大きな一歩を踏みだされる皆様を心から祝福します。
 また、ここにいる野村不動産ソリューションズの経営陣、そして全社員で皆さんを心より歓迎いたします。

 不動産を必要としている人に届ける、単に壊してしまうのではなく新しい活用アイデアを提供していく、これらのアクションは社会のインフラやシステムを維持していくためにも極めて社会的な意義が高いビジネスであると言えます。
 「私たち野村不動産ソリューションズは、不動産サービスの提供を通じて、広く信頼され、高い評価を頂くことで、選ばれ続けるナンバーワンブランドを目指します」。この理念の根底にあるのは、徹底したお客様目線を貫くことでお客様を幸せにし、私たちも幸せになりましょうということです。お客様のありがとうを一つ一つ積み重ねることで、私たち自身を幸せにしていきましょう。

 皆様に二つだけアドバイスをしたいと思います。
 一つ目は、人生においても圧倒的に環境変化が起きた今、つまりストレスがかかった状態は、自分を色々な意味でジャンプアップさせるチャンスであります。ぜひこの環境の激変を乗り越えて成長していく過程を楽しんでいただきたいな、と思います。
 もう一つは、自分にベクトルを向ける、ということを忘れないでほしいということです。周りにベクトルを向けて自分を守ることばかりしていると、前に進むことはできませんし、ましてや成長することはできません。目をそらさず自分にベクトルを向けた上で、周りの先輩方に相談してください。聞くことや相談することは決して恥ずかしいことではありません。私たちは全員ずっと皆さんの味方であります。

 野村不動産ソリューションズは、皆さんの力を必要としています。そして、本日、皆さんは私たちの家族となりました。ここにいる経営陣は経営理念を実践することで、皆さんをはじめとするすべてのステークホルダーを幸せにすることができる会社を作るために、全力を尽くすことをここにお約束します。
 一緒に明るく頑張っていきましょう。これからよろしくお願いいたします。
 本日は本当におめでとうございます。

◆三菱地所リアルエステートサービス(株)取締役社長 清水秀一氏
 皆さん、入社おめでとうございます。また、入社頂き有難うございます。
 今年は25名の新たな精鋭を迎えることが出来、私自身大変嬉しく、且つ心強く思っています。
 実は私も本日、新たな社長としてのスタートであり、皆さんと同じく期待に胸を膨らませワクワクしています。
 これから一緒に頑張っていきましょう!
 皆さんの門出に際し、3点心構えとお願いの話をしたいと思います。
 まず、大前提として、この会社は資産を持たないノンアセットの会社で、フィービジネスが全てですので、人・人財の力が何にもまして大事・重要になります。
 この変化の激しい時代、これまでの前例が参考になりづらい先行きが不透明な状況下、しっかりと結果をコミットしていくには、一人一人の個が知恵と工夫を以て、力を発揮し、皆で同じ目標・方向に向かって力を結集していくプロフェッショナル集団であることが必須になります。
 既存の枠にとらわれないチャレンジ精神を以て、且つ、自ら能動的に行動を起こしていく姿勢とそれを周りがたたえる風土を作っていって欲しいと思います。若い時こそ失敗を恐れず、失敗を沢山して、自分の糧にして下さい。

 2番目に、私は結果とプロセスの両方、重要と思っています。どちらか一つでもダメで、例えば結果が出ればやり方は何でも良いとか、結果が出なくてもこれだけ苦労してやったから評価してほしいとか、そういう話は聞きたくありません。プロ集団であれば、結果とプロセス両方しっかりと形にして、自分の仕事や仲間、会社に誇りと自信を持てるそんな会社にしていきましょう!

 3番目に、三菱グループの原点には、「三菱三綱領」があり、今の言葉に置き換えると、「社会貢献」「フェアプレイ」「グローバル精神」の尊重を掲げています。また、三菱地所グループの行動憲章には、「誠実」「信頼 」「活力ある職場への希求 」が謳われています。誠実・信頼無くして、お客様や周囲との良好な関係は構築出来ないですし、活力ある職場を作っていく前提として、基本的な挨拶含めたコミュニケーションを積極的に取って、信頼関係を構築し、自分の周囲に多くの応援団を作っていってください。社内で挨拶も出来ない人は、お客様の前でも本当に大丈夫なのか?と心配してしまいます。出社した時、外出する時、帰る時など大きい声で挨拶等コミュニケーションをしっかり取って、皆さんが所属する部署の雰囲気を作っていく位の気概を以て、業務にも取り組んで下さい。
 最後に、今日から始まる社会人生活を一日一日大事にしながら謳歌して、不動産サービスのプロとして、当社の未来を担う人材となり、この会社を業界のリーディングカンパニーへ一緒にしていきましょう!

◆東京建物不動産販売(株)代表取締役 社長執行役員 菅谷健二氏

 皆さんご入社、誠におめでとうございます。
 当社を代表して心から歓迎の気持ちを込めてお祝い申し上げます。
 皆さん今日は非常に緊張して期待と不安が入り混じっていることだと思います。晴れて今日この日を迎え、皆さまは社会人としての一歩、また私たちの仲間として最初の一歩を踏み出すことになります。期待と不安という、今この瞬間の気持ちを大切にこれからの業務に邁進していただきたいと思います。
 皆さんは、就職活動を通して当社の社員に面会する機会もあり、また企業研究をする中で当社が「信頼」「想像」「未来」という企業理念を掲げているということは、ご存知だと思います。
 企業理念の「信頼」は、仕事を進める上で、また生活して行く上での大事な土台だと思っております。お客様やお取引先様からの「信頼」、また共に働く仲間達からの「信頼」、いずれも一朝一夕に手に入れることはできませんが、誠実に向き合い続けることで必ず築き上げられるものだと思います。
 続いて「想像」は、新しい変化を前向きに捉え、また自分たちの手で新しい価値を生み出していく力そのものだと考えております。社会や会社全体も働き方でさまざまな変化が起きている昨今ですが、皆様の若い感性、柔軟な発想が大きな力になるものだと信じています。これからの日々の業務の中で「こうしたらもっと良くなるのではないか」と想うことがあると思います。その時の皆様の素朴な疑問や提案が未来のスタンダードになることもあるかと思います。ぜひ、皆さんは遠慮なく自分の思ったことを声に出してみて欲しいと思います。
 最後に「未来」は、皆さま自身そのものだと考えております。社会の未来、当社の未来は、それに関わる一人ひとりの個人の行動の積み上げによって形作られるものだと思っております。皆さんがこれから一つ一つ判断をして行くことが、皆さんの未来や当社の未来を動かして行くことだと思いますので、その責任と可能性を前向きに捉えていただきたいと思います。
 今申し上げた企業理念を個人の行動に落とし込む際、皆さんに心がけていただきたいのが、今から挙げる三つの姿勢です。一つ目が自分ごととして物事を捉えること、即ち当事者意識を持つことです。仕事を進める上で色々な課題や問題点、トラブルが起きることもあるかもしれません。その時に他人ごとに済まさないで、自分ごととして「自分だったらどうしよう」「何ができるだろうか」ということを常に考えて行動してほしいということです。
 二つ目は、成長する事、新しい学びを得ることを楽しんでほしいということ、すなわち向上心を持つということです。新しいことについつい億劫になり変化を怖がってしまうところがあるかと思いますが、そこは前向きに捉えて学び、変化を楽しんでいただきたいと考えております。
 三つ目は、違いを認め合う、即ち相互尊重の気持ちを持って業務に励んでいただきたいということです。いろいろな立場や考え方の違いがある人で世の中は成り立っていて、当社も成り立っています。そういった考え方や立場の違う人達に対して、敬意を持って向き合っていただきたいと考えています。
 このような三つの姿勢をしっかり皆さんが貫き個々を磨いて、そして皆さんが切磋琢磨し、会社を作り上げていくことがチームとして非常に力強い組織になっていくと思いますし、皆さん一人ひとりの成長に必ず繋がっていくと信じています。新生活を迎えると、良いことばかりではなく、つらいこともたくさんあるかと思います。職場に行くと知らないことだらけで、毎日が日々勉強だと思いますし、たくさん失敗をするかと思います。若手の皆さんが色々と失敗をするというのは、成長過程に必ず繋がるものであって、失敗を次に活かしていくとことで、皆さんの糧になると考えていただきたいと思います。そして忘れてほしくないのは、周りには相談にのってくれる上司、先輩、同僚がいるということです。常にそのことを忘れないで、のびのびと前向きに仕事に取り組んでいただきたいと思います。
 皆さんそれぞれが失敗を恐れず自分を輝かせ、東京建物不動産販売に、そして社会に新しい風を吹き込んでくれることを本当に心から楽しみにしています。東京建物不動産販売の未来を一緒に作っていきましょう。本日はおめでとうございます。これからどうぞよろしくお願いいたします。

◆三井不動産リアルティ(株)代表取締役社長 遠藤 靖氏
 新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます、
 三井不動産リアルティグループの一員として皆さんを迎えられることを、グループ全社員を代表して心よりお祝いいたします。

 さて、当社を取り巻く外部環境は不確実性が高まっています。アメリカでは新大統領が就任し、ウクライナやガザでの紛争は今後の展開がまったく予想できない等、様々な混乱が加速し、最早何が起きてもおかしくない時代になっています。

 2020年度にコロナ禍で大きく落ち込んだ当社の営業利益は、その後の社員の踏ん張りによって急回復し、2024年度は過去最高の営業利益となる見込みです。しかし、この結果は都心のマンションをはじめとした価格高騰の影響が大きく、まだ当社の真の実力とは言えません。昨年には、17年ぶりに金利を引き上げ、「金利のある世界」に戻りましたが、今後の不動産価格がどうなるのか、だれにも予測できない状況です。混沌とした世の中ではありますが、皆さんには明るく、そして何事にも貪欲にとにかく好奇心をもって失敗を恐れず色んなことにチャレンジしてほしいと思います。分からないことは分からないと、おかしいことはおかしいと大きな声を上げてください。そして、今しか出来ない失敗を沢山して、自身の糧にしてください。我々社員は皆さんの失敗を正面から受け止める、そういう会社でありたいと思っています。

 また、皆さんは20数年にわたってご両親、ご兄弟、恩師、友人と様々な方のおかげで成長してきました。自分一人だけで成長してきたわけではありません。これは社会人になっても同じです。社会人生活には楽しいときもつらい時もあります。人生山あり谷ありです。しかし、必ず周りに誰かがいます。周りの誰かに助けられ、また、周りの誰かを助けながら生きています。自分一人で生きているわけではありません。これだけは忘れないでください。

 そして、当社には常に目指すべき、絶えず立ち返るべき原点があります。それは「三井に頼んでよかった。ありがとう。」というお客様や取引先からの感謝の言葉であり、「三井で働いて良かった」という社員の思いです。原点を常に目指し、原点に絶えず立ち返ることを忘れないでください。

 最後に、皆さんの当社グループでの社会人第一歩にあたり、前途洋々たる未来と、令和7年という皆さんにとって記念すべき一年が素晴らしい1年となることを祈念して、歓迎と激励の言葉とさせていただきます。皆さん、一緒に頑張りましょう。

◆ハウスコム(株)代表取締役社長執行役員 田村 穂氏

 皆さん、ご入社おめでとうございます。
 今日、社会人としての第一歩を踏み出す皆さんは、 不安と期待でいっぱいだと思いますが、 ハウスコムの一員として前に進んで欲しいと思います。 私たちハウスコムは1998年に創業し、 13年後にJASDAQに上場、 さらにその13年後に大東建託グループに戻りました。 資本の変遷はありましたが、私たちの使命は変わりません。
 それは、入居者視点に立った賃貸仲介です。 不動産業界には売買や管理などさまざまな分野がありますが、 私たちが最も力を注いでいるのは賃貸仲介業です。特に、 管理物件を持たず、 エージェントとして入居者様に最適なお部屋を提案することに、 私たちは重きを置いています。     
 
 今後、管理業にも取り組んでいきますが、 私たちの本質は変わりません。それは、 皆さんの知識と力を活かし、引っ越した後も入居者様に寄り添い、 最適な提案をすることです。この姿勢は1998年の創業以来、 一貫して変わっていませんし、 これからも変わることはありません。変化があるとすれば、 それは、皆さんの働き方や業務の進め方です。 特にテクノロジーの進化により、 仕事のやり方に変化が生まれます。 私たちが皆さんに大きく期待するのは、「変えること」です。 会社を大きく変えるのも素晴らしいことですが、 まずは自分を変える、チームを変える、 周囲に変革をもたらすことを意識してほしいと思います。 どのように変えていけば良いのか、それは、皆さん一人ひとりが「 自分らしさ」を大切にすることです。
 話は逸れますが、「一龍斎貞山」 という怪談師をご存じでしょうか。彼の語る『四谷怪談』は、 人の欲望がもたらす恐怖を描いた話です。 この物語が伝える教訓の一つに、「 無理に周囲に合わせる必要はない」というのがあります。 自分らしく生きることこそが大切なのです。 接客においても同じことが言えます。 先輩のやり方を学ぶのは大切ですが、ただ真似をするのではなく、 自分らしい接客のし方を見つけてください。 守るべきルールや学ぶべき知識はあります。 何をしても良いというわけでは ありませんが、個性を活かしながら、 お客様に最適な提案ができるよう成長して欲しいと思います。
 これからの社会人生活では、多くの楽しみや挑戦が待っています。 世の中にはさまざまな出来事がありますが、「自分らしさ」 を大切にしていれば、 どんな状況でも前向きに取り組めるはずです。楽しむことも、 時には悲しむこともあるでしょう。 そのすべてが成長につながります。私たち経営陣や先輩社員は、 皆さんが「自分らしく」活躍できるよう全力でサポートします。 今日という特別な一日を、ぜひ存分に楽しんでください。

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2025/4/21

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