不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/2

大和ハ、つくば市で15.5haの大規模開発

「(仮称)つくば学園南プロジェクト」完成予想イメージ

 大和ハウス工業(株)は、大規模複合開発「(仮称)つくば学園南プロジェクト」(茨城県つくば市)を始動。2日、安全祈願の神事を執り行なった。

 (一社)日本自動車研究所がつくばエクスプレス「研究学園」駅南側に保有していた未利用地約15万5,390平方メートルに、分譲マンション(総戸数602戸)、教育施設、商業・事業施設を開発するプロジェクト。2023年に同社が開発用地として約142億円で取得した。同社過去最大級の開発プロジェクトで、総事業費は約650億円。

 全体のまち並みの監修に、国内のまち並み等デザインで実績のある(株)ランドスケープ・プラスを起用。地域性に配慮した植栽のデザインや、コミュニティの中心となる約3,000平方メートルの広場などを整備していく。

 分譲マンションは同社の「プレミスト」ブランドでの供給を予定。同駅徒歩9分で、敷地面積は2万3,513.71平方メートル。鉄筋コンクリート造15階建て、延床面積5万8,294.81平方メートル。専有面積は61.67~108.17平方メートル、間取りは2LDK~4LDK。25年5月ごろに公式ホームページを公開し、26年春のモデルルーム開設を予定。販売価格は未定だが、直近の周辺新築マンション相場(坪単価230万~250万円)よりやや上回る予定。

 スケールメリットを生かして共用施設を充実させる点が特徴で、3Dプリンターを設置してDIYが楽しめる「ラボルーム」や、約100平方メートルのワーキングスペース、筑波山を望む上層階のラウンジや屋上デッキなどを計画している。

 竣工は27年7月の予定。

 商業施設では、茨城県内を中心に展開するスーパーマーケット「カスミ」や、学習塾を誘致して周辺住民の生活利便性を向上。このほか、教育施設では地元の茗溪学園中学校高等学校が移転し、校舎や人工芝のグラウンド、学生寮などを整備して29年春に開校するという。

 事業施設は、敷地面積約2,800~4万4,000平方メートルの5棟を整備する計画。つくば市などが進める「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現に向け、テナントや周辺の企業と連携し、敷地の一部を実証実験フィールドとして提供することも視野に開発を進める。

 プロジェクト全体のまちびらきは29年4月の予定。

開発面積は東京ドーム約3.3個分という広さ
2日には神事が行なわれ、プロジェクトが本格始動した

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2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。