不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/4

小田急、海老名駅前最後のタワマン販売開始

「リーフィアタワー海老名クロノスコート」完成予想図(中央)。右が「ブリスコート」、左が「アクロスコート」
建設地

 小田急不動産(株)と小田急電鉄(株)は3日、免震タワーマンション「リーフィアタワー海老名クロノスコート」(神奈川県海老名市、総戸数304戸)のマンションギャラリーを報道陣に公開した。小田急電鉄が進めてきた大規模複合開発「ViNA GARDENS」における3棟の分譲マンションの最終物件で、建物仕様もZEH-M Oriented、低炭素建築物とするなど進化させる。

 同物件は、小田急線・相模鉄道線・JR相模線「海老名」駅からそれぞれ徒歩4分に立地。建物は、鉄筋コンクリート造地上31階建て。竣工は2026年10月下旬。

 「ViNA GARDENS」は、小田急線駅と相模線駅の間に広がる小田急電鉄車庫用地跡地3.5haの再開発。「賑わい創出エリア」と「くらしエリア」に分け、賑わい創出エリアには商業施設「TERRACE」、複合医療施設、クリニックモール、フィットネスクラブなどが入る複合施設「PERCH」が完成済み。くらしエリアには、開発中の同物件に加え、完成済みのタワーマンション「リーフィアタワー海老名アクロスコート」(304戸)、「同ブリスコート」(同302戸)を合わせた3棟のタワーマンションが立地。まだ開発用地が2区画あり、商業施設や温浴施設等の開発を検討している。

 先行2物件をはじめ、まち全体でデザインコードを統一。駐車場屋根など物件の足元をふんだんに緑化し、先行物件と共用の駅までの歩行者動線とし、歩車分離も図っている。1・2・17階には、共用施設として目的別の3つのラウンジのほか、メンテクラフトルーム、ゲストルーム2室、ランドリールーム、ペットのグルーミングルーム、防災倉庫、各階宅配ボックスなどを用意する。

 住戸は2階以上で、全33タイプ。1LDK(1戸)、2LDK(75戸)、3LDK(213戸)、4LDK(15戸)、専有面積約46~121平方メートル。角住戸率は38%。二重床二重天井、天井高2,500mm。食洗器、ディスポーザー、フィオレストーンキッチン天板、リビング床暖房・エアコン、キッチン脇の充電ニッチなどが標準。31階の100平方メートル以上住戸7戸はプレミアム仕様とし、天井高が2,800mmに上がるほか、寝室床暖房、タイル張りユニットバス、タンクレストイレ、ダブルボウル洗面(一部)、タッチレス水栓、深型食洗器、ワイド幅ガラストップコンロなど設備仕様がグレードアップする。また、三井住友建設(株)の独自工法により梁の少ない住空間を実現。フラットスラブの採用で、水回り周辺の柔軟な間取り変更を可能とした。

 24年11月にホームページを開設してエントリー受付を開始。1,300件超の反響を得ている。反響の3割は地元海老名市在住者。東京・横浜を通勤先とするファミリー層を中心に販売を進めていく。駅周辺で供給された分譲マンション居住者の買い換え要望もあるという。25年4月5日にモデルルームをオープン。すでに300組余の見学予約を集め、週末は満席となっているという。同年6月予定の1期販売の詳細は未定。

モデルルーム

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2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。