不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/25

中央住宅、花小金井で「東京ゼロエミ住宅」35戸

「花小金井35邸プロジェクト(仮称)」モデルハウス
モデルハウス内部。注文住宅レベルの2×6工法を採用。在来工法なみの窓面積を維持しながら断熱材を増やし、高い断熱性を実現している
全戸に太陽光発電システムと蓄電池を実装。省エネ基準比で光熱費を半減する

 ポラスグループの(株)中央住宅は26日、建売分譲地「花小金井35邸プロジェクト(仮称)」(東京都西東京市、総戸数35戸)を報道陣に公開した。2024年7月販売を開始した「アイムス東久留米P.T.SITE」(東京都東久留米市、総戸数6戸)に続き、全戸で「東京ゼロエミ住宅」かつ「認定低炭素住宅」の認証を取得。高い省エネ・環境性能と設備仕様、緑量豊富なまちなみ等で差別化し、建売住宅激戦区の西東京エリアでの認知度向上を図る。

 同物件は、西武新宿線「花小金井」駅徒歩15分、同線「田無」駅徒歩26分に立地。約5,300平方メートルの建設地は元農地で2年前に取得。南西を東京街道に接し、北東方向に120mの奥行きがある。宅地化が進む中で希少な緑地であったこととその規模から、「緑と人をつなぐ」をテーマにまちづくりを計画。提供公園と各住戸の植栽により、グリーンベルトを形成。各戸の駐車場をまとめて配置することで「ホワイエ」とするほか、提供公園は住宅地手前に配し住民同士、地域とのコミュニティの場とする。また、周辺の農家の協力を仰ぎワークショップも開く。北東に細長い敷地形状を生かし、敷地中央に6m道路を通し、その両側に建物を配置。全体を3つのゾーンに分け、建物デザインを変える。行き止まりとなる最も奥のゾーンは道路をクルドサックとし、コモンスペースとして使えるようにしている。

 1期13戸は土地面積約110~123平方メートル、建物面積88~104平方メートル。「東京ゼロエミ」の助成金を使い、高性能なハードを提供する。同社の注文住宅と同等の2×6工法2階建てで、2×4工法比1.4倍超となる壁厚140mmとし断熱性能をアップ。太陽光発電、蓄電池、HEMS、Low-E樹脂複層ガラス、ハイブリッド給湯器、全室LED照明、リビング高効率エアコンを全戸標準とすることで、光熱費は省エネルギー基準の半減となる。

 モデルハウス2棟はいずれも4LDK(101平方メートル、104平方メートル)。3.19kwの太陽光発電システムと6.5kwhの蓄電池を搭載する。リビング天井高は2,700mm、サッシ高は2,200mm。リビング床暖房、食洗器、人造大理石キッチン天板、リビングアクセントパネル(エコカラットもしくはシダーパネル)などが標準。各住戸にマルチラウンジ、シェアカウンター、スキップDENなどのプラスアルファ空間を用意する。

 2月21日から予告広告を開始。これまでに40件の反響を得た。地元西東京市在住者が24%、同市を含め76%が都内在住者。5月23日から1期販売を開始予定。販売価格は未定だが、6,000万円台からを予定。反響者の半数が販売価格6,000万円台、15%が7,000万円台を許容すると回答しているという。

開発中の現地。奥行き120mに並ぶ住宅の植栽によりみどりのグリーンベルトを形成する
提供公園は広さ300平方メートル。住宅地の入口近くに配置することでコミュニティの場とする。非常時に使うかまどベンチを設置。中央にはクローバーの緑地帯を設け、非常時には救援物資等が置けるように、地面より若干高くしている

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エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。