積水化学工業(株)は28日、2025年3月期決算(連結)を公表した。
当期(24年4月1日~25年3月31日)は売上高1兆2,977億5,400万円(前期比3.3%増)、営業利益1,079億5,100万円(同14.4%増)、経常利益1,109億5,800万円(同4.8%増)、当期純利益819億2,500万円(同5.1%増)となった。当期は国内新築住宅や自動車生産などの市況が低迷する一方、高付加価値商品の販売拡大や為替効果によって過去最高の売上高を更新した。利益面では全セグメントで増益となり、営業利益は初めて1,000億円を超え、各段階利益も過去最高となっている。
住宅カンパニーについては、リフォームや不動産事業の売り上げが伸長する一方、新築住宅の市況低迷によって売り上げ棟数が減少して売上高は前期をわずかに下回った。営業利益については新築住宅での収益性強化およびリフォーム事業の拡大。セグメント売上高は5,250億円(同1.1%減)、営業利益は314億円(同13.6%増)となった。
当期の売上棟数は8,630棟(同5.7%減)。内訳は戸建て請負6,870棟(同4.9%減)・建売1,085棟(同12.8%減)、アパート等675棟(同2.1%減)。戸建ての販売単価は3,700万円(同180万円上昇)、坪単価は109万2,000円(同6.9万円上昇)となった。
次期(26年3月期)の業績予想については、売上高1兆3,645億円、営業利益1,150億円、経常利益1,166億円、当期純利益820億円。住宅カンパニーについては売上高5,400億円、営業利益360億円を見込む。