不動産ニュース / 開発・分譲

2025/5/1

ミサワ、富山・高岡で歴史的建造物の活用PJ

「旧高岡共立銀行」外観

 ミサワホーム(株)は4月30日、「旧高岡共立銀行利活用事業」(富山県高岡市)に向けて、同社を代表とするコンソーシアムが、高岡市との間で土地・建物に関する市有財産売買契約を締結したと発表した。

 旧高岡共立銀行は、山町筋伝統的建造物群保存地区に位置する大正期の本格的な洋風建築。赤レンガや白御影石など、外観意匠に特徴のある建物で、太平洋戦争中の空襲も免れたことで富山県内に現存する唯一の近代産業遺産として、歴史的価値を高く評価されている。市では2022年に策定した保存活用計画を基に、24年に公募型プロポーザルを実施。同社を代表とするコンソーシアムが優先交渉権者に選ばれていた。

 所在地はあいの風とやま鉄道「高岡」駅徒歩13分。敷地面積は1,060.90平方メートル、隣接する敷地886.35平方メートルと615.83平方メートルも合わせて利活用を進める。

 同事業では、同建物の文化財的価値に配慮し、意匠等を尊重した上で耐震補強・改修を実施。1階にはレストラン、2・3階に宿泊施設を整備するとともに隣接地に宿泊機能を増築し、建物全体を一体的に活用する。高岡市のクラフト・工芸の文化を生かすため、レストランに工芸・クラフト作品の展示スペースも設ける計画。工房見学や製作体験への参加も促すなど、新たな観光拠点としての役割も創出する。

 開業は28年の予定。

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