大東建託(株)は2日、2025年3月期決算(連結)を発表した。
当期(24年4月1日~25年3月31日)は、売上高1兆8,423億5,700万円(前期比6.4%増)、営業利益1,188億7,500万円(同13.4%増)、経常利益1,294億5,500万円(同19.1%増)、当期純利益938億5,800万円(同25.7%増)。増収増益となった。
建設事業は、工程の順調な進捗および施工量平準化等により、完成工事高が5,409億7,500万円(同9.9%増)に。完成工事総利益率は、価格改定効果の寄与により25.3%(同1.9ポイント増)。営業利益は471億4,300万円(同63.1%増)を計上した。
受注工事高は、販売エリアの中心部へのシフト、および建替案件や中層物件の販促に注力したこと、キャンセル額が引き続き低水準で推移したこと等により、5,969億1,000万円(同1.1%増)となり、受注工事残高は8,024億5,400万円(同2.0%増)だった。
不動産賃貸事業は、「賃貸経営受託システム」による一括借上物件の増加等を背景に、一括借り上げを行なう大東建託パートナーズ(株)の家賃収入が増加。また「連帯保証人不要サービス」を提供するハウスリーブ(株)の収入拡大等により、売上高は1兆1,646億7,200万円(同3.1%増)、営業利益は803億2,400万円(同2.1%減)となった。なお、入居者斡旋件数は34万4,855件(同2.1%増)。家賃ベース入居率は、居住用で97.8%(同0.1ポイント減)、事業用で99.4%(同変化なし)。
不動産開発事業については、投資用マンションや買取再販事業が堅調に推移。売上高513億2,900万円(同64.8%増)、営業利益51億5,100万円(同142.0%増)を計上した。その他の事業では、LPガスの供給戸数増加およびマレーシアホテルの客室単価の改善等により、売上高は853億8,000万円(同8.5%増)、営業利益は198億7,700万円(同8.3%増)となった。
次期は、売上高1兆9,700億円(同6.9%増)、営業利益1,250億円(同5.2%増)、経常利益1,270億円(同1.9%減)、当期純利益900億円(同4.1%減)を見込む。