ミサワホーム(株)は13日、太陽光発電システムを設置した同社供給の戸建住宅のオーナー向けに、J-クレジット創出事業「ミサワ グリーンウェーブ」の受付を1日に開始したと発表した。
同社は2009年、一般家庭での太陽光発電によるCO2排出削減効果を活用する仕組み「ECOになる家の会」を発足。オーナー宅におけるCO2排出削減量を「環境価値」として取りまとめ、10~21年度に約3万t-CO2のクレジットの認証を取得した。同社はその全量を買い取る場合と同等額をCSR活動の原資として寄付し、オーナーと推進する環境・社会貢献活動の一環として展開してきた。
14年4月以降、受付を一時休止していたが、J-クレジット制度認証委員会に同社が申請したプロジェクトがプログラム型排出削減プロジェクトとして正式に承認されたことを受け、新たな事業として始動することとした。
「ミサワ グリーンウェーブ」では、全参加者のCO2排出削減量をIoTサービス「LinkGates(HEMS)」を通じて集計。J-クレジット制度事務局の審査を経てJ-クレジットとして認証を受けたのち、南極における地域環境観測活動の支援や、同社保有森林での整備・植樹活動、太陽光パネル廃材の再利用などの新技術開発への投資など、地球環境の保全につながる活動などに活用する。同プロジェクトの運営管理は(株)バイウィルが担う。
なお、J-クレジット制度とは、省エネルギー・再生可能エネルギー設備の導入等による温室効果ガス排出削減量や、適切な森林管理等による温室効果ガスの吸収量を、国がクレジットとして認証する仕組み。発行されたクレジットは、他の企業等との間で取引することができる。