不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2025/5/13

売上・利益共に過去最高を更新/住友不25年3月期

 住友不動産(株)は13日、2025年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(24年4月1日~25年3月31日)は売上高1兆142億3,900万円(前期比4.8%増)、営業利益2,715億1,600万円(同6.6%増)、経常利益2,683億2,300万円(同6.0%増)、当期純利益1,916億8,100万円(同8.2%増)。売上高、営業利益・経常利益・純利益いずれも過去最高を更新し、経常利益は4期連続、純利益は12期連続の過去最高となった。

 不動産賃貸事業部門では、既存ビルの稼働率改善と値上げの浸透、「住友不動産東京三田ガーデンタワー」「住友不動産新宿ファーストタワー」の入居進捗、「住友不動産中野駅前ビル」「住友不動産新宿南口ビル」などの新規稼働に加え、ホテルやイベントホールなどの収益増も寄与。売上高4,725億7,100万円(同6.3%増)、営業利益1,912億9,500万円(同8.3%増)と大幅な増収増益だった。期末時点の既存ビル空室率は5.8%(同1.1ポイント低下)。

 不動産販売事業部門は、「シティテラス善福寺公園」「THE ASAKUSA RESIDENCE」「シティハウス横浜」「シティテラス若江岩田」などが引き渡しを開始し、マンション、戸建て、宅地で計3,526戸(同2戸増)を販売計上。売上高2,464億200万円(同2.2%増)、営業利益603億8,900万円(同0.3%増)と増収増益。マンション新規発売戸数は2,435戸(同400戸減)、契約戸数は2,620戸(同661戸減)、完成済み在庫は1,393戸(同160戸減)となった。

 完成工事事業部門では、1棟当たりの単価上昇や、マンションスケルトンリフォームの成長により、新築そっくりさん・注文住宅が共に増収。売上高2,158億2,700万円(同5.3%増)、営業利益227億7,600万円(同9.3%増)。不動産流通事業部門は、仲介件数が3万1,003件(同499件減)と減少したが、取扱高が1兆4,343億9,000万円(同3.0%増)、取扱単価が4,630万円(同4.8%増)と増加し、売上高731億7,400万円(同1.2%増)、営業利益195億100万円(同4.1%増)。

 次期は、売上高1兆300億円、営業利益2,900億円、経常利益2,800億円、当期純利益2,050億円を見込む。オフィスビル賃貸を中心に増収増益を見込み、経常利益は5期連続、純利益は13期連続の過去最高の更新を見込んでいる。

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