不動産ニュース / 開発・分譲

2025/5/29

旧そごう改修の商業施設、31日に開業/三井不

「三井ショッピングパーク ららテラス川口」外観
傷んでいた大理石の壁はベンチにリメイクするなど、旧そごう川口店のレガシー継承を意識

 三井不動産(株)は29日、「三井ショッピングパーク ららテラス川口」(埼玉県川口市)を報道陣に公開した。31日に開業する。

 2021年2月に閉店した旧そごう川口店を、ライフスタイル型商業施設としてリニューアルしたもの。JR京浜東北線「川口」駅とペデストリアンデッキで直結。敷地面積約8,900平方メートル。建物は1991年築、鉄骨造鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造地上11階地下2階建て、延床面積約6万8,800平方メートル。

 川口エリアに住む20~30歳代のDINKSやファミリーをメインターゲットに、アパレル、生活雑貨、家電、アミューズなどの物販・サービス店舗、200席を備えるフードコートやスーパーマーケット、カフェ等飲食店舗など、埼玉県初出店となる8店舗を含む計94店舗が出店。店舗面積は約2万1,500平方メートル。旧そごう時代の屋上ビアガーデンは、280席のBBQ施設にリニューアル。同社が展開するシェアオフィス「ワークスタイリング」も設けた。

 コンセプトは「『在るもので、新しく』~川口のレガシーを継承した、新たな街のランドマーク~」。メインエントランスでは、テッポウユリの手すりを残し、08年に廃止された大時計のからくりも形を変えてよみがえらせた。また、傷んでいた大理石の壁はベンチにリメイクし、既存のデザインタイルは細断して地下1階のフードコートの柱に埋め込むなど、館内装飾の随所に旧そごうの面影を取り入れた。

 サステナビリティへの取り組みとして、3階に顧客参加型のサステナビリティ啓発エリア「KAWAGUCHI CIRCULATION BASE」を用意。ペットボトルごみ分別BOXの設置やレガシーの継承を発信する展示を行なう。各店舗でもサステナブル社会の実現に資する施策を実施していく。

 同日、記者会見した同社執行役員商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部副本部長兼リージョナル事業部長の肥田雅和氏は「『ららテラス』では最大となる年間売上約170億円、年間来場顧客数は約600万人を目指す。『ららテラス川口』から西に約2kmの『三井ショッピングパーク ララガーデン川口』と合わせ年間売上約300億円を目標として、川口エリア経済圏を構築し、地域活性化に貢献する」と強調した。

約200席を備えるフードコート
3階に設けた、顧客参加型のサステナビリティ啓発エリア「KAWAGUCHI CIRCULATION BASE」

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