不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2025/6/30

戸建分譲契約が2,800棟超/ポラスG25年3月期

 ポラスグループは30日、グループ代表兼ポラス(株)代表取締役の中内 晃次郎氏らが会見し、2025年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(24年3月21日~25年3月20日)は、売上高2,768億9,400万円(前期比2.4%減)、営業利益144億2,800万円(同23.8%減)、経常利益149億2,800万円(同23.5%減)、当期純利益39億3,400万円(同18.2%減)の減収減益。

 分譲住宅や注文住宅の契約・売上計上は堅調だったが、人事・労務費の増加や建築資材高騰などの影響で分譲住宅事業の利益率が低下。住宅着工戸数の減少でプレカット事業の収益が大幅に減少するなどし、売上高と各利益は2期連続のマイナス。2期連続の減収減益となった。

 主力の分譲住宅事業は、コンセプトを明確にしたまちづくりで差別化。契約棟数2,826棟(同10.6%増)、売上棟数は2,730棟(同0.8%減)を確保した。マンション分譲事業では、契約戸数347戸(同18.9%減)だったが、売上戸数は403戸(同30.4%増)となった。

 戸建注文住宅事業は、新たに埼玉県吉川市で「体感すまいパーク」を開設。6ヵ所の同施設での集客イベントや見学会の案内強化により、来場予約からの受注が増加。土地探しからのワンストップ提案にも習熟したことで、受注棟数は714棟(同28.9%増)、売上棟数583棟(同9.6%増)と伸長した。

 不動産売買仲介事業は、取引平均価格の増加により、売買仲介手数料が42億500万円(同17.1%増)と過去最高に。契約件数は3,141件(同16.9%増)、取扱高は876億2,800円(同13.7%増)。また、買取再販契約件数も220棟となった。店舗数は64店舗(同3店舗増)。

 次期は、売上高2,950億円、営業利益165億円、経常利益170億円、当期純利益48億円の増収増益を見込む。営業エリアの住宅着工数は減少傾向にあるものの、認知度アップや既存客からの紹介確保等により、引き続き市場シェアを高めていく。同日会見した中内代表は「建築資材の高止まり、住宅ローン金利上昇等の消費マインドの低下など厳しい環境にはあるが、今後も地域密着営業によるまちづくりを提案し、ユーザーニーズに応えていく」と抱負を語った。

 また、(株)中央住宅代表取締役の品川典久氏は「中央住宅として初めて売上高が1,000億円を突破した。4~6月の契約棟数も前年同期比10.9%増の753棟を記録した。棟数ばかりにこだわらない地域密着営業を通じたまちづくり、グッドデザイン賞をはじめとしたデザインへのこだわりが奏功している。全棟邸別設計にもこだわっているが、設計に時間がかかるため、今後は事業回転をどう高めていくかが重要となる」とした。

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