不動産ニュース / 開発・分譲

2025/7/1

既存躯体生かした免震ビルが竣工/中央日土地

「中央日土地博多駅前ビル」の外観

 中央日本土地建物(株)は6月30日、建設を進めてきた「中央日土地博多駅前ビル」(福岡市博多区)の竣工を発表した。

 福岡市地下鉄「博多」駅徒歩5分、JR「博多」駅徒歩7分。敷地面積は1,388平方メートル。建物は鉄骨造・鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)地上13階地下2階建て。延床面積は約1万3,041平方メートルで、基準階貸室面積は約781平方メートル。

 従前の10階建て建物の既存基礎を含む地下部から地上2階の躯体を再利用した点が特徴。従前の地上3階以上を解体後、既存躯体を補強すると共に、中3階に中間免震層を設け、その上に新築建物を建設した。既存躯体を再利用した環境負荷の低減と、耐震性の確保を両立させたプロジェクトとなった。完全な建て替えに比べ、解体時に52%・新築時に37%のCO2排出量を削減した。

 また、屋上に太陽光発電システムを搭載し、年間約1万500kWhを発電。建物内は非化石証書を使用し、実質再生可能エネルギー由来の電力を100%導入する。建物にも庇の設置やアウトポール化により、日射熱取得量を減らした。こうした取り組みにより、BELSの5スター、ZEB Oriented認証など、各種の環境認証を取得する予定。

 3~12階のオフィスフロアは整形空間として、最小36坪から分割できようにした。全フロアに緑のあるテラスを用意している。2階には無料Wi-Fiを備えたラウンジ・テラスとして、誰でも使えるワークプレイスとした。

 このほか、建物低層部にはイベントができる広場や屋根付きの歩行者空間などを設け、周辺のにぎわいやまちの回遊性向上につなげていく。敷地内には450平方メートルの植栽も設けるなど、豊かな樹木・花も特徴とした。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/25

記者の目を公開しました

今の若い世代が集合住宅に求めるものとは?」を公開しました。
住宅に求められるものが多様化する中、若い世代は何を求めているのでしょうか。今回は、若者自身が集合住宅の企画アイディアを提案する「学生プランニングコンペ」(開催:スカイコート(株))を取材しました。