
住友生命保険相互会社と福岡地所(株)は7日、両社が共同で開発を進めてきたオフィスビル「天神住友生命FJビジネスセンター」(福岡市中央区)が6月30日に竣工したと発表した。
福岡市が推進する天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」の一環。天神二丁目の天神西交差点に位置する。敷地面積は約2,820平方メートル。建物は地上24階地下2階建て、延床面積は約4万2,025平方メートル。同エリアで最高層の高さ約113mとなる。
2~4階と最上階には、約1,000坪にわたる大規模な入居テナント専用の共用スペースを設置。会議室やオープンスペース、カフェカウンターに加え、サウナやジムエリア、屋上テラス等のリフレッシュ機能を設け、入居テナントのwell-beingに貢献する。オフィスフロアは33~383坪と幅広い需要に対応可能。各フロア北西部にはテナントが自由に利用できる専用バルコニーを配置する。
敷地の東側にはピロティ空間を設け、西側には庇のある広場空間を創出。さらに西側の広場には高さ約13mのヤマザクラをシンボルツリーとして配し、緑化した各フロアのバルコニーと相まって交差点に四季の彩を添え、福岡市の「都心の森1万本プロジェクト」に貢献していく。
その他、制震ダンパーを付加的に設置する付加制振構造を採用し、建築基準法で定められた性能以上に地震力を吸収できる構造とした。また、通常時および停電時それぞれの電源供給バックアップ体制を構築。BCP対応に注力している。
開業は2025年9月上旬の予定。