(株)インテリックスは14日、2025年5月期決算(連結)の説明会を開催。同社代表取締役社長の俊成誠司氏が、今期の重点方針等について説明した。
当期(24年6月1日~25年5月31日)は、売上高447億9,300万円(前期比4.9%増)、営業利益23億8,600万円(同156.3%増)、経常利益21億6,600万円(同256.5%増)、当期純利益16億6,700万円(同302.6%増)。業績予想の上昇修正を経て、過去最高の利益(経常・当期純利益)を達成した。
リノベーション事業分野では、リノヴェックスマンションの販売件数が1,052件(同77件減)と減少したものの、平均販売価格は2,940万円(同140万円増)と上昇。売上高は309億4,900万円(同2.1%減)となった。賃貸収入の売上高は1億2,700万円(同10.2%増)、その他収入の売上高はリノベーション内装事業の増加等により、40億4,000万円(同32.2%増)を計上。これらの結果、同事業の売上高は351億1,700万円(同1.0%増)、営業利益は11億1,000万円(同100.1%増)となった。
ソリューション事業分野については、1棟収益物件の売却、不動産小口化商品の組成等があったが、売上高は51億9,900万円(同1.2%減)にとどまった。賃貸収入の売上高は9億7,600万円(同3.6%増)、その他収入の売上高はホテルの稼働率が堅調に推移するなど、35億円(同103.7%増)と増収。同事業の売上高は96億7,600万円(同22.2%増)、営業利益は22億400万円(同80.3%増)だった。
今期の重点方針について、俊成氏は「持続的な成長を目指し、バランスの取れた事業ポートフォリオを構築していく」とし、「積極的な仕入れによる規模の拡大、そして創立30周年を迎え次なる成長を見据えた次世代人財の育成と体制づくりに注力する」と話した。
また、ホールディングス化の目的と移行概要について言及。「次の10年、その先を見据え、より機動的に経営を実践し、より強固なガバナンス体制の構築、次世代経営者の育成を推進するため、持株会社体制への移行を行なう予定。持株会社は、経営戦略の策定、グループ事業会社の支援、より快適な住まいづくりを加速させるM&Aや、新規事業創出を含む戦略投資の拡大に注力していく」とした。
次期については、「売上高は過去最高の500億円超を目指す」(同氏)とし、売上高564億円1,500万円、営業利益24億9,800万円、経常利益20億600万円、当期純利益13億4,600万円を見込む。