(一社)不動産流通プロフェッショナル協会(FRP)は23日、(株)アートアベニュー(東京都新宿区)で第3回「未来講座」を、オンライン・オンサイト併用形式で開催。合わせて約40人が聴講した。
今回は「生成AIが拓く不動産流通事業の未来!」がテーマ。GOGEN(株)代表取締役CEOの和田浩明氏が「AI関連トレンドに関して」と題して基調講演。同氏は最新のテクノロジーの進展などについて説明し、不動産業界では物件のアピールポイントの生成や、間取りの提案、契約書のチェックなどに活用されていると話した。同氏はさらに、現在研究を進めているという重要事項説明でのAI活用について紹介。「2~3時間にわたる重説は営業担当者の負担となり、トラブルの可能性もある。近年の音声データ処理の技術進化を考えれば、重説中にユーザーからの質問に回答することもできる。宅建士がしっかりと脇に付いていれば可能ではないだろうか」などと語った。
その後、(株)K-コンサルティング代表取締役の大澤健司氏が、不動産業務におけるAI活用の実態について解説。自身の行なった不動産コンサルティング案件について、顧客へのヒアリングや打ち合わせ、提案時の録音を、生成AIに読み込ませて評価・分析させることで、自社のコンサルティング業務のマニュアルを整備したことなどを紹介した。