不動産ニュース / 開発・分譲

2025/7/25

パナソニックH、兵庫のニュータウン再生を始動

中山台ニュータウン。開発から55年を経て問題が顕在化してきた

 パナソニック ホームズ(株)は23日、「中山台ニュータウン」(兵庫県宝塚市、総面積約220ha)において、8月1日から宝塚市との公民連携による付加価値創出型ニュータウン再生事業をスタートすると発表した。

 同ニュータウンは1970年に開発。現在は約5,600世帯・約1万2,000人が暮らす大型分譲団地。住民の高齢化・施設の老朽化に加え、自治会の機能低下などの諸問題に直面している。同社では宝塚市との連携による付加価値創出型のエリアマネジメントを主軸とした事業スキームにより、多世代の困りごとやニーズに応えながら、地域の持続と発展を目指す。

 再生事業のスタートに向け、6月30日に(株)クラレが保有する同ニュータウン内の全施設と用地合計3万1,265平方メートルを取得する売買契約を締結。商業施設や運動施設、戸建賃貸など9つの施設を取得。老朽化や空き店舗の増加が目立つ商業施設を足掛かりとして、住民の意向を探りながら再生し、テナント誘致やイベント開催を通じて幅広い世代によるコミュニティ形成を図っていく。

 さらに同社は、再生事業に賛同する企業・団体に呼び掛け、2026年3月をめどに、地域活性化に向けて検討する「中山台エリアプラットフォーム(仮称)」を設立する計画。その後、28年3月にはエリマネの中核を担う「中山台エリアマネジメント組織(AM)」も立ち上げる予定だという。AMでは、ウェルネスやモビリティ、コンシェルジュといった7つの分野横断型タウンサービスを提供し、住民の利便性向上と持続可能な地域コミュニティの構築を実現していく。

 同社と宝塚市は、この再生事業の推進に当たって連携協定を締結する予定。

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ニュータウン

新たに計画的に建設された大規模な市街地。周囲から独立したかたちのものが多い。

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