不動産ニュース / 開発・分譲

2025/7/29

三菱地所、豪州で大規模複合開発2PJを始動

「One Darling Point」の完成予想図(画像提供:レンドリース)
「175 Liverpool Street」の完成予想図(画像提供:Bates Smart)

 三菱地所(株)は29日、オーストラリア・シドニーでの複合開発2プロジェクトを始動すると発表した。

 始動したのは「One Darling Point(ワン ダーリン ポイント、以下「ODP」)」(住戸数59戸)と「175 Liverpool Street(175リバプール ストリート、以下「175」)」(住戸数最大300戸)で、両プロジェクト共に住宅を中心としている。

 ODPは、現地の大手ディベロッパー・レンドリースとの共同事業で、事業比率はレンドリースが50.1%、同社が49.9%。アフォーダブル住宅を含む計画で、総合設計制度の認可も取得した。シドニー東部の古くからの高級住宅街に立地し、最寄りの「エッジクリフ」駅まで徒歩1分、シドニーCBDには車で約10分という好アクセスが特徴。計画地内に所在する歴史的建造物に指定された旧コモンウェルス銀行の低層オフィスビルの外装を保存・活用しつつ再開発する。計画地周辺には比較的低層の建物が集まっており、シドニー湾やオペラハウスなどの眺望も得られる。

 敷地面積は1,746平方メートル。地上18階建ての住宅・オフィス・商業用途で構成する複合ビルを整備する。延床面積は1万1,349平方メートル。1~5階を商業・オフィス、6~7階をアフォーダブル住宅(18戸)、8~18階にラグジュアリー住宅(41戸)を配置。アフォーダブル住宅には、教育・医療・福祉など公共サービス分野で働くエッセンシャルワーカーが入居する予定。

 2026年に着工し、竣工は28年の予定。総売上高は約5億豪ドル(約480億円)を見込む。

 175はレンドリースと日鉄興和不動産(株)との共同事業で、事業比率はレンドリースが50.1%、同社が33.3%、日鉄興和不が16.6%。シドニーCBDの南部で開発するプロジェクトで、敷地面積は3,797平方メートル。既存のオフィスビルを地上37階建て、同35階建てのツインタワーレジデンスに建て替える。最寄りの「ミュージアム」駅徒歩1分、バスやメトロ等の駅にも徒歩10分という交通利便性を備え、計画地の周辺には商業店舗が集積している。

 1Bed~4Bedおよびペントハウスを供給するほか、約2,000平方メートルのオフィス・商業区画を整備する。29年の着工、31年の竣工を予定。総売上高は約25億豪ドル(約2,400億円)を見込む。

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