国土交通省は29日、「中小ビルのバリューアップ改修投資の促進に向けたモデル調査事業」の第1期採択モデルを決定した。
老朽不動産の更新を推進するため、改修時期を迎えた中小ビルをモデルとした、社会課題に対応したバリューアップ改修の在り方や、改修による効果の把握・発信を行なうモデルを募集。外部委員会により評価を行ない、これから改修を行なおうとする中小ビルの改修の提案(改修提案)と、すでに改修を行なった中小ビルの事例(既改修事例)を採択するもの。事例集としてその取り組みを広く周知するとともに、「改修提案」については、改修検討に係る調査検討費用を支援する。
第1期の応募数は、改修提案3件、既改修事例7件で、採択数は計6件となった。採択されたのは、改修提案が「HATCH八丁堀バリューアップ改修提案」(広島市中区)、「(仮称)Color・us銀座東PJ」(東京都中央区)の2件。既改修事例が「U square 高田馬場」(東京都新宿区)、「R2プロジェクト(ウィンド小伝馬町ビル/リブラ東日本橋ビル)」(東京都中央区)など4件だった。
また、同日より第2期の募集を開始。対象とする中小ビルは、延床面積3,000坪未満、築20年以上、改修前の用途が住宅以外の用途であること。改修提案における調査・検討費用の支援は、1件当たり400万円を上限とする。
締め切りは、10月31日17時必着。詳細は同省ホームページを参照。