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(株)コスモスイニシアは3日、(株)ヤマムラ(山形県新庄市、社長:中村 真氏)建物再生室との共創によるリノベーションプロジェクト第2弾となる住戸を、関係者に公開した。
リノベーションしたのは、「湯島ハイタウンB棟」(東京都文京区、総戸数232戸)の1室(地上権)で、専有面積は約56平方メートル。従前の間取りはキッチンが独立している2LD・K。同社が所有者から買い取り、フルスケルトンとした上で断熱補強等を行ない、水回り等を一新するなどリノベーション。間取りは2LDKとしている。
「湯島ハイタウン」は、東京メトロ千代田線「湯島」駅徒歩3分に立地。1969年築。当時では珍しい商業店舗と一体となったマンション。ペット飼育も可能で、居住者同士のサークル活動や、店舗等での地域住民との交流など、多様なコミュニティが育まれてきた。一方、社会や家庭内では、人と人との関わり合いが希薄となることで、「孤独」が問題となっている。そこで、今回のリノベーションは、「湯島ハイタウン」の充実したコミュニティを住戸内に引き込むように、室内空間にさまざまな“間”を設ける仕掛けを施し、住民が一人でも、誰かとでも心地よく過ごせる住まいを目指した。
住戸玄関からLDKに向け、長さ約7m、幅800mmの「通り土間」を設置。土間に沿って幅約450mm、高さ約200mmの廊下を設けているのが、最大の特徴。この通り土間に接する居室と水回りは引き戸で区切られており、それらを開閉することで、プライベート空間とパブリック空間を自在に使い分けできるようにした。土間がLDKへつながることで、外からの来訪者をそのまま招き入れることが可能。高さをつけた廊下をローチェア代わりにするなど、ゲストをどの空間で「もてなすか」を自在に変化させることもできる。
土間により玄関からリビングまで見通せるようにしたことで、住戸のセールスポイントである住戸幅いっぱいの窓の眺望をゲストも楽しめるよう配慮した。窓の下にもカウンターベンチを造作して、ゲストが集えるようにした。
ステンレス天板のキッチンはL型の角をR状にしたもので、1点造作。土間に面した部分はカウンターとして利用が可能。玄関横の和室は寝室での使用をイメージ。入り口を「古材の雪見障子」とすることにより、リビングの大型窓からの陽光や人の気配を感じられるように。また、リビング横の洋室はラワン材の稼働建具により、空間を自在に使い分けることもできる。
同物件は現在、5,480万円(地代は月額7,000円)で販売中。
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