不動産ニュース / 団体・グループ

2025/9/4

全日、万博で盛り上がる大阪で「全国不動産会議」

会場のグランキューブ大阪には約1,700人が集まった
万博での記念イベントではOSK日本歌劇団がレビューを披露

 (公社)全日本不動産協会は4日、「全国不動産会議大阪府大会」をグランキューブ大阪(大阪市北区)で開催。「Re-Born-再生-大阪から世界に発信する“心”空間」を大会テーマとして、全国の会員や一般来場者など、約1,700人が参加した。

 大会に先立って、現在開催中の「大阪・関西万博2025」の大阪ヘルスケアパビリオンに併設された「リボーンステージ」にて記念イベントを行なった。同パビリオンには、同協会が2050年の生活を想定した「みんな暮らしの街」をテーマとしてブース出展を行なっており、そのアピールも兼ねたイベントとして実施した。冒頭、同協会理事長の中村裕昌氏が挨拶。「現在、単身世帯が増加していることから、将来的には単身者もまちに溶け込み、まちの一員として共助に加わっていくことが重要になる。今回の万博での展示を出発点に、全国の地方本部でそうしたまちづくりに向けて取り組んでいく」などと挨拶した。イベントは、OSK日本歌劇団が「みんな暮らしの街」をテーマにレビューを披露するなど、会場を盛り上げた。

 全国不動産会議には、全日本不動産政策推進議員連盟会長の衆議院議員・野田聖子氏をはじめとした衆参国会議員、国土交通省・大阪府・大阪市幹部、友好団体トップらが出席。開催地本部である大阪府本部の古我康浩氏が「万博への出展は、新たな暮らしについてわれわれ不動産事業者も暮らしの在り方を考えるタイミングだと考えている。今日は、大阪の熱気と、懐の深さを感じていただきたい」などと歓迎の挨拶を行なった。

 その後、大阪・関西万博での取り組みが紹介され、大阪ヘルスケアパビリオンの出展ブースで流している映像の一部を紹介。全日大阪事務局長で万博出展チーム長の室井俊一氏が「2050年までの単身世帯増加に対応するために、地域の人たちが助け合う『共助』の仕組みのあるまちを『みんな暮らしの街』と表現した。その実現に向けた若手建築家・デザイナーを対象としてコンペなどさまざまな取り組みを行なった」などと説明した。
 さらに、(株)不動産経済研究所顧問の高橋幸男氏をモデレーターとして、全日役員がパネリストとなり、「ミライREBORNスマイビジョンから考える『みんな暮らし』のまちづくりとは?」をテーマにパネルディスカッションを行なった。
 会議の最後には、全日会員が地域の担い手として「みんな暮らし」のサポートを行なっていくことや、住まいのウェルビーイングの向上、高齢者・子育て世代への支援を推進などの内容を含む大会宣言が採択された。

 次回の全国不動産会議は、26年11月12日に福井県福井市で行なわれる。今回の会議において、全日福井県本部長の西 和成氏に大会旗が手渡された。

「単身世帯がまちに溶け込んだ共助のまちづくりが必要」と訴えた中村理事長
「不動産事業者も将来の暮らしの在り方を考えるきっかけにしてほしい」と挨拶した全日大阪の古我本部長
次回開催地の全日福井県本部・西本部長に大会旗が手渡された

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