不動産ニュース / 調査・統計データ

2025/9/12

活発な活動促す住環境が高齢者の孤独感軽減に寄与

 三井不動産レジデンシャル(株)は、同社が運営する全国6ヵ所のシニアレジデンス「パークウェルステイト」入居者(以下、「PWS入居者」)と、「パークウェルステイト」に入居していない全国の75歳以上(以下、「一般シニア」)を対象に、生活実態に関するアンケート調査を実施。10日、結果を発表した。

 「パークウェルステイト」は、ラウンジや大浴場など充実した共用施設を備え、フィットネスプログラムや多彩なサークル活動、イベントを展開。同調査は、そうした住環境が入居者の健康寿命へ与える影響を探る目的で実施した。

 家族・親族以外の友人の数は、一般シニアが平均4.4人に対し、PWS入居者は平均5.5人。友人との交流頻度では、週に2回以上交流している人は一般シニア31.7%、PWS入居者56.3%となった。友人との1日の会話時間については、「5分未満」が一般シニア22.5%、PWS入居者10.3%、「5分以上30分未満」が一般シニア51.4%、PWS入居者50.4%、「30分以上」が一般シニア26.1%、PWS入居者39.2%。PWS入居者は、交流・会話の両面で活発に行動していることが分かった。

 友人との交流方法として「趣味のサークルや教室に参加する」と答えたのは、一般シニア33.6%、PWS入居者47.8%。趣味の数は、一般シニアが平均3.4個、PWS入居者は平均4.4個。ウォーキングの月平均は、一般シニア7.6回、PWS入居者9.7回だった。

 同調査を監修した、社会老年学・高齢者心理学などを専門分野とする安藤孝敏氏(国立大学法人横浜国立大学名誉教授)は、「サークル活動やイベントなどを通じて新しい人間関係が築かれ、活発な交流が孤独感の軽減に大きく貢献していると考えられる」と考察している。

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