
東急(株)は、既存戸建てや既存マンションを買い取り、リノベーションした上で販売する「既存住宅再生事業」を推進する。
既存住宅の8割が現行の省エネ基準を満たしていないこと、リノベーションでの省エネ基準適合は技術面やコスト面の課題が多く遅れていることから、同社の住宅再生事業では、二重サッシと断熱改修工事により、ZEH水準もしくは現行の省エネ基準に適合した改修を標準とする。既存住宅の再生により人口流入の促進、人口流出の抑制を図り、住宅性能向上による省エネ化を推進。エリア価値向上と持続可能なまちづくりの実現を目指す。
建物の現況状況は、第三者機関が詳細に調査し、既存住宅売買瑕疵保険を付保。BELS認定により省エネ性能を可視化。(一社)リノベーション協議会が定める「適合リノベーション住宅(R1住宅)」を取得し、第三者機関の基準をクリアした優良な住宅を提供していく。給水管・排水管・給湯管・ガス配管・電気配線・分電盤・火報設備・下地組(床・壁・天井)・浴室防水の13項目の検査基準をクリアし、長期の保証、住宅履歴の保管を行ない、消費者の既存住宅やリノベーションに対する不安を解消する。また新築マンション「ドレッセ」と同様の住宅設備を導入する。
販売は、同社直営の不動産売買仲介サービス「東急沿線の仲介」を通じて行なう。
第1弾として、1989年築のマンション「メゾンふじのき台」(横浜市都筑区)の1室を改修。ZEH‐M Oriented認証を取得した住宅として販売した。