
東京建物(株)は2日、すべての住戸を24時間楽器演奏やゲーム実況等が可能な防音仕様とした賃貸マンション「(仮称)笹塚プロジェクト」(東京都杉並区、総戸数76戸、店舗1区画)を1日に着工したと発表した。
同物件は、京王線「代田橋」駅徒歩5分、京王線「笹塚」駅徒歩10分に立地。建物は鉄筋コンクリート造地上14階建て。環七通り・甲州街道・首都高速に囲まれた交通利便性の高い立地だが、周辺の交通量が多く、住宅を計画する上では十分に遮音性能を確保する必要があった。一方で、劇場やライブハウスが数多く集積し「音楽の町」として知られる下北沢エリアも徒歩圏という立地特性から、遮音性能を通常以上に高めることで付加価値として提案する全住戸防音の賃貸マンションを計画した。
開発に当たっては、防音賃貸マンション「ミュージション」を36棟・約3,100戸開発してきた(株)リブランの協力を仰ぐ。専有部は、構造躯体の床から独立した浮き床を設ける「浮き床工法」、壁・天井も構造躯体とは別に設ける「Box in Box工法」を採用。空気伝搬音、固体伝搬音をそれぞれ低減し、全住戸で遮音等級D-70以上となる高い遮音性能を目指す。
住戸は、単身者向けの約30平方メートル・1Kタイプを中心に、約40平方メートル・1LDKタイプや約50~約60平方メートルの2LDKタイプなど幅広い住戸タイプを用意。最上階には防音賃貸マンションとしては供給が少なく希少性の高い約100平方メートル・3LDKのプレミアム住戸も用意する。エレベーターから防音室まで、C7サイズのグランドピアノが搬入可能な動線の確保や、演奏中も来客が確認できるフラッシュライト付きインターフォン、演奏会用ドレス等の収納を考慮し高い位置にハンガーパイプを設置したクローゼットなど、音楽好きな入居者の生活に寄り添う仕様としている。
竣工は、2028年3月予定。