(株)帝国データバンクはこのほど、2025年9月の「TDB景気動向調査」の結果を発表した。有効回答数は1万554社。
同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は、43.4(前月比0.1ポイント増)と、小幅ながら4ヵ月連続で改善。国内景気は不動産需要や建設需要等の影響で上向き傾向が続いた。
10業界のうち、5業界が改善、4業界が悪化した。「不動産」は49.3(同1.2ポイント増)と2ヵ月連続で改善した。「建築費の高騰は続いているものの、東京都では売買中心に活況」(貸家)、「賃料や物件価格が高騰している」(不動産管理)との意見が寄せられている。
同社は今後の景気について、「旅行需要の底堅さによる宿泊等関連業種の好調が期待される一方で、企業収益の下押し圧力や人手不足などの懸念要素もある」とし、当面横ばい傾向での推移が見込まれるとした。