不動産ニュース / 開発・分譲

2025/10/14

「大井町」駅前の大規模複合施設、26年3月まちびらき

着々と工事が進む「OIMACHI TRACKS HOTEL & RESIDENCE TOWER」
駅前広場「STATION PLAZA」の完成予想図。奥の建物が「OIMACHI TRACKS HOTEL & RESIDENCE TOWER」

 東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)は14日、東京都品川区の「大井町」駅近くで開発中の「OIMACHI TRACKS」の一部を報道陣に公開した。

 同社は「浜松町」駅から「大井町」駅間の東京南エリアを「広域品川圏」と位置付け、駅を中心としたまちづくりを推進している。「大井町」駅前では「OIMACHI TRACKS」の開発を推進中。隣接して計画されている品川区の新庁舎と連携したまちづくりを行ない、地域防災力の向上を図るとともに、エリア価値の向上を図る。

 2地区構成。A-1地区は、敷地面積約2万2,300平方メートル。地上26階地下3階建ての「OIMACHI TRACKS HOTEL & RESIDENCE TOWER」「OIMACHI TRACKS BUSINESS TOWER」を建設する。延床面積は約25万平方メートル、建物の高さは約115m。5~13階および26階は「ホテルメトロポリタン 大井町トラックス」(客室数285室)、14~25階は賃貸レジデンス(174戸)とする。また、15~17階はサービスアパートメント「オークウッド大井町トラックス東京」(78戸)。

 「ビジネスタワー」は(株)JR東日本ビルディングが運営するオフィスで、延床面積は12万4,000平方メートル。都内最大級となる基準階面積約5,000平方メートルのオフィスを供給する。1フロア最大8分割しての賃貸も可能とする。

 ビルの低層部には(株)アトレが運営する商業ゾーン「OIMACHI TRACKS SHOPS & RESTAURANTS」を設け、シネマコンプレックス「TOHOシネマズ大井町」、スーパー「ライフ」などをはじめ、飲食物販含め81店舗が出店。「HOTEL & RESIDENCE TOWER」の前には、JRと東急線の新改札口「トラックス口」を新たに設ける。さらに、複数の広場を整備し、にぎわい拠点・歩行者ネットワークの創出などに生かす。

 A-2地区は敷地面積約7,100平方メートル、地上2階地下2階建ての建物を建設し、商業施設、駐車場とする。

 JR東日本マーケティング本部まちづくり部門開発戦略ユニットユニットリーダーの木村一哉氏は、「大井町は住環境が優れているまちだが、そこにオフィス、ハイグレードホテル、サービスアパートメントといった都市機能が加わることで、さらに魅力的なまちになる」と説明した。 

 「高輪ゲートウェイ」駅前で開発している「TAKANAWA GATEWAY CITY」のグランドオープン日でもある2026年3月28日に、まちびらきを行なう予定。

オフィスは整形で、基準階面積は都内最大級の約5,000平方メートル。リーシングの状況も順調だという

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市街地再開発事業

都市計画で定められた市街地開発事業の一つで、市街地の合理的で高度な利用と都市機能の更新を目的として実施される事業をいう。既成市街地において、細分化されていた敷地の統合・共同化、共同建築物の建設、公共施設の整備などを行なうことにより、都市空間の高度な利用を実現する役割を担う。

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