AQ Groupはこのほど、「実物大木造住宅耐火実証実験」を実施し、木造住宅の耐火性を調査した。
オリジナル技術「AQダイナミック構法」で建築した木造試行棟内に、木造の柱や梁をあえて露出させた実験スペースを用意。実際に火災を発生させ、燃え広がり方や壁面・天井の温度変化を検証した。着火後5分後には150度に到達し、石膏ボードは黒く変色したが、破損はなかった。13分後前後には、鉛などの金属が溶け始め室温が300度近くまで上昇、火も天井部に届くまで大きくなったものの、露出している柱や梁に引火することはなかった。省令準耐火構造の性能基準とされる15分間が経過しても延焼は見られず、約20分が経過しても構造体は煤で汚れた程度であった。
同社は、「従来の『木造住宅は燃えやすい』というイメージを覆す結果となった」とコメントしている。
