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東急不動産(株)は25日、賃貸レジデンス「コンフォリア墨田三丁目」(東京都墨田区、総戸数32戸、1995年築)で「街中植物工場」を拠点とした地域コミュニティ形成の研究を開始すると発表した。
リノベる(株)および国立大学法人千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート(以下、「千葉大学dri」)と共同で実施するもの。
リノベるが企画・設計・監理・施工を担当し、同物件をリノベーション。未活用だった集会室を、キッズスペースやワークコーナーを設けたシェアスペース「GardEN(ガーデン)」に改装。そのスペース内に、千葉大学driがデザインした、家具と一体化し、レタスやハーブの水耕栽培が行なえる「街中植物工場」を設置。入居者および地域住民が定期的な栽培活動を体験できる空間とする。
「街中植物工場」では、週1回のワークショップ型の栽培活動や、収穫期の収穫体験、収穫した植物をその場で味わうイベントを開催。こども食堂も月に1回実施するなど、定期的な食イベント・栽培活動を通じ、入居者・地域住民を世代や立場を越えてつなげ、孤食の防止や多世代交流、地域の支え合いにつながる新しいコミュニティ形成の在り方を検証・実現する。
各住戸も、ベビーカーなども置ける広々とした玄関土間や、くつろぎと遊び場を兼ね備えた小上がりスペースを設けるなど、子育て世帯に優しい空間にリノベーション。SDGsを身近に感じられる仕掛けとして、アップサイクル建材を天井や壁に使用しているほか、リノベーション工事で出た畳やカーテンの廃材をアップサイクルしたおもちゃをキッズコーナーに用意している。
こうした設備等の充実に加え、コミュニティ形成などのソフト面にも配慮している点が評価され、同物件は「東京こどもすくすく住宅認定制度」における最高ランクのアドバンストモデルを取得した。


