西日本鉄道(株)は28日、2025年度の事業戦略説明会を開催。西鉄グループ代表の林田浩一氏が、直近のトピックスや今後の事業展開等について説明した。
同社グループは、2022年11月に「まち夢ビジョン2035」を策定。その第一ステップとなる「第16次中期経営計画(23~25年)」を推進しており、「持続可能で活力あるまちづくり」「成長事業の拡充と新たな稼ぐ力の創出」など5つの重点戦略に取り組んでいる。現在、次期中期経営計画(26~28年)を策定中。「沿線まちづくりの推進」「まちづくりソリューションの域外展開」「沿線地域・九州への産業サポート」を、収益拡大戦略と位置付ける。「同社グループの持続的な成長につなげるため、エネルギー事業・農水産領域事業の拡大、スタートアップ企業等の協業など、新領域事業の開発にも取り組んでいく」(林田氏)。
ホテル・レジャー事業では、国内9都道府県・19施設、海外3地域・5施設を展開。「ソラリア西鉄ホテル大阪本町(仮称)」を26年冬に、「ソラリア西鉄ホテル福岡エアポート(仮称)」を27年夏に開業する予定。また、25年4月に開業した「ONE FUKUOKA BLDG.(ワン・フクオカ・ビルディング)」内の「ONE FUKUOKA HOTEL」(全41室)は、「利用者の半分がインバウンド。長期滞在者が多く、客室平均単価は7万~8万円程度を維持している。国内外での展開を拡大していく」とした。
不動産業については、海外でのまちづくり推進と収益基盤の拡大に向け、同社グループ初となる賃貸オフィスの共同開発事業(インド)に参画。国内では、賃貸用物流不動産事業に取り組み、MID LOGIブランド第1号案件「MID LOGI 鳥栖」を26年10月に竣工する予定。分譲マンション等の開発事業では、熊本、札幌、堺、岐阜などにエリアを拡大していく。不動産ソリューション事業にも注力。30年度以降、私募REITの資産規模1,000億円超を目指し、段階的にファンド組成を行なっていくとしている。
天神開発事業では、25年4月に「天神ビッグバン」の中核をなす「ONE FUKUOKA BLDG.(ワン・フクオカ・ビルディング)」が開業。「オフィスの稼働率は、契約見込みを含め9割に到達するなど、リーシングは堅調に推移している。商業フロアでは、1月に月間売上高が最高を更新、来館者数も1月25日時点で1,100万人を突破した。天神の新たなランドマークとして、今後もさらなる魅力の向上に努めていく」と話した。
福岡都心部における再開発プロジェクトにも参画。「九州大学箱崎キャンパス跡地(約28.5ha)」「福岡家庭裁判所跡地(延床面積約4万8,400平方メートル)」の開発について、「建築費は高騰しているが、開発の歩みを止めることはしない。設計の見直し等を図りながら着実に進め、福岡都心部の価値向上に寄与する」と語った。
