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鹿島建設(株)を代表企業として三井不動産(株)、東京建物(株)、(株)東京ドームが出資する秩父宮ラグビー場(株)は12日、日本初となる屋内全天候型ラグビー場「新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業」(東京都新宿区)を3日に着工したと発表した。
三井不動産が代表施行者となり、宗教法人明治神宮、(独)日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事(株)と共同で進めている「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」の一部。同事業は、約28.4haの敷地に新ラグビー場、新野球場、ホテル、広場などを順次整備していくもので、2038年の全体完成を見込んでいる。新ラグビー場の建設は、同事業における「最初の一歩」(三井不動産代表取締役社長・植田 俊氏)となる。
秩父宮ラグビー場は築78年、明治神宮球場は築99年が経過し、老朽化が進んでいるが、現敷地で建て替え・リニューアルを行なうとなると長期に競技ができなくなることから、段階的に建て替えることとした。明治神宮第二球場の跡地に、新ラグビー場を建設(第I期工事)。その完成後、現ラグビー場の跡地に新野球場を整備。そしてその後、現野球場跡地に1.5haの広場を設ける(第II期工事)。
新ラグビー場の計画敷地面積は、3万4,437.54平方メートル(第II期整備後は4万3,476.27平方メートル)。建物は鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上8階地下1階建て、延床面積7万2,957.17平方メートル。高さは46.25mで、MUFGスタジアム(国立競技場)と同等とすることで景観の調和を図る。施工は鹿島建設。開業は2030年の予定。PFI法に基づき、事業者は同施設等を設計・建設した後、発注者である日本スポーツ振興センターに所有権を移転。同時に同施設の公共施設等運営権を取得し、30年間の運営・維持管理を行なう。
ラグビー場としてのほか、音楽コンサート、スポーツイベント、企業の展示会などさまざまなイベントに対応可能な施設として整備する。
ラグビーの国際大会等を開催できる施設水準を満たすよう設計。収容人数は約1万5,000人で、客席は前後左右のゆとりを十分に確保。また、ユニバーサルデザインにも配慮する。東西スタンドを均等にした「ダブルメインスタンド」、フィールドコーナー部から観戦する「ラグビータワー」、フィールドレベルで楽しめる「フィールドバー」、ラグジュアリーな「VIPラウンジ」、最上階の「スカイラウンジ」、50m×12mの「大型ビジョン」で、あらゆる人が臨場感を持って楽しめる多彩な観戦環境を提供する。
コンサート会場としての利用時の最大収容人数は約2万5,000人。国内外を問わずトップアーティストの誘致を実現し、エンターテインメントの中心地となることを目指す。
同施設北東側には、国立競技場との間に歩行者専用路を用意。第II期工事では、南側に広場を整備し、来街者が憩える空間にするとともに災害時には一時滞在スペースとしても機能させる。国立競技場、新ラグビー場、新野球場、さらには近接する都立明治公園も含め、神宮外苑地区全体でにぎわいを創出していく、としている。
12日の記者説明会で、植田氏は「周辺のスポーツ施設の中で、屋内全天候型は新ラグビー場だけ。エリアのコアになっていく存在としていきたい」と強調。鹿島建設代表取締役会長兼社長の押味至一氏は「今回の計画は、世界に誇れるラグビーの舞台の建設であるとともに、多様なカルチャーを迎え入れる総合エンターテインメントのステージをつくり上げるプロジェクトだ。ユニバーサルデザインや利用者の快適性、機能性を追求し、観客の皆さまに最高の体験を提供するとともに、選手やアーティストの夢を実現する空間とすべく、当社の総力を結集して取り組んでいく」と話した。
なお、「新秩父宮ラグビー場」のトップパートナーが(株)三井住友フィナンシャルグループとなったことも、同日明らかにされた。それに伴い、同施設の副名称は「SMBC Olive SQUARE」に決定した。
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