不動産ニュース / ハウジング

2026/3/27

三井ホーム、世田谷で「まち並み賃貸」の旗艦物件

「オルキデ蘆花公園モクスタイルガーデン」の敷地内。従前の邸宅で使われていた灯篭や石材を使って小径を仕立てた

 三井ホーム(株)は27日、「まち並み賃貸」ブランド「MOCXSTYLE GARDEN(モクスタイルガーデン)」の最新物件「オルキデ蘆花公園モクスタイルガーデン」(東京都世田谷区、総戸数38戸)の1期工事の竣工見学会を開いた。同社の「まち並み賃貸」とは、広い敷地に“戸建て風”の賃貸住宅を一体的に開発するもの。「蘆花公園」は過去最大級のプロジェクトで、モクスタイルガーデンのフラッグシップとなる。

 京王線「八幡山」駅徒歩11分の開発地は、元個人の邸宅と庭。敷地面積は4,331.54平方メートルで、敷地内には8棟の長屋賃貸住宅を建設する。建物は木造枠組み壁工法2階建てで、延床面積は2,215.65平方メートル。住戸は専有面積35~90平方メートル、間取りは1LDK~4LDKと幅広い需要に対応する。設計・施工のすべてを同社が行なった初事例だという。三井ホームエステート(株)が一括借り上げして転貸・管理する。

 オーナーの意向を踏まえつつ、周辺に歴史的建造物や自然の多い環境であることに鑑み、開発コンセプトを「のこす・つなぐ・ひらく」として、既存資源を生かしたランドスケープデザインや、地域との調和を考慮したまち並みをデザインした。

 敷地内のランドスケープデザインを担当した同社建築デザイン研究所住宅第二設計部モクスガーデン設計グループの中沢佑耶氏は「ふんだんな緑化など、敷地全体を庭園にするイメージで設計した」という。「7」の字型に幅6mの道路を配置し、その両側に各住棟を配置。敷地西側に設けた広場には、既存樹木をシンボルツリー「大樹」として残し、地面に極小の照明を埋め込み夜間に点灯することで、この地域でもよく見られたホタルのイメージを演出するなど、地域の憩いの場として機能するように仕立てた。また、敷地中央を横切る小径を設け、従前の邸宅で使用されていた石材や灯篭を配置。ベンチやガス灯風の敷地内照明など、和洋折衷のイメージをつくり上げた。

 敷地中央の「七番館」は、他の住棟に対して斜めに配置することでまち並みのアクセントにするとともに、住戸から大樹が見えるようにした。外構を作り込んだ半面、各住戸の内装はホワイトを基調としたシンプルなデザインに。各入居者が持ち込む家具を合わせやすいようなデザインを心掛けたという。

 このほか、瓦一体型の太陽光発電システムや、駐車場スペースの緑化ブロック、全区画へのEVコンセントの設置など、省エネへの配慮も特徴。同プロジェクト全体の木材使用量は463.3立方メートルで、炭素貯蔵量はスギ772本分に相当する389.9t。「東京ゼロエミ住宅」にの基準にも対応している。

 賃料は1LDKの14万円~4LDK28万7,000円。1坪当たり賃料は1万2,800円で、周辺相場よりは1~2割高め。1期工事で竣工して募集した35戸のうち、すでに11戸で申し込みを得ている。2期工事は11月に竣工する予定。

6m幅の敷地内道路の両脇に住棟を配置した

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長屋建て

1棟の建物を水平方向に区切って独立の住戸とする建て方またはその建築物をいう。「タウンハウス」ともいわれる。 各住戸の玄関がそれぞれ直接に建物外に接していること、隣の住戸と壁を共有していることなどが特徴である。古くは木造住宅であったが、近年は鉄筋コンクリート造のものも多い。

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