森ビル(株)は3月31日に、栃木県に開設した蓄電池併設型太陽光発電所の運転をスタートした。
太陽光発電所や風力発電所の増加に伴い、出力抑制による再エネ電力の損失と電力系統(送電線)への負荷の増大が課題となっている。そこで同社は栃木県栃木市に「森ビル栃木西方町蓄電池併設型太陽光発電所」を開設した。合計事業地面積は約1.7haで、発電容量は約2,100kW(DC)、蓄電池容量は約2,800kWh。年間想定発電量は約3,120万kWhを見込んでおり、これは一般家庭約800世帯の消費電力量に相当する。
蓄電池併設型では、出力抑制時の余剰電力を蓄電し、電力が求められる際に送電する「タイムシフト供給」が可能なため、発電能力の有効活用、需要家のニーズに合わせた再エネ電力の供給、送電線の負荷軽減を実現できる。
同発電所の運転開始に合わせて、同社は、関東エリアに点在する同社の再エネ発電所と東京都心部で同社が管理・運営する物件との間で、新たなPPAモデルによる再エネ電力ネットワークを構築した。エリア分散させた複数の発電所をつなぐことで発電量のボラティリティを縮小すると共に、平日日中に需要の多いオフィス、休日に需要の多い商業施設やホテル、といったさまざまな需要体系を持つ物件を1つに見立てて電力を供給。これにより、時間帯や曜日による需要電力量の変動縮小も実現させる。結果、全需要電力に対するフィジカルPPA供給比率が飛躍的に向上するため、効率的な再エネ電力供給が可能となる。
